第145話 海岸沿いから恐怖がやって来た!





 聖カルッティ王国宮殿。


 女王陛下とオババ達と王女達が不毛な争いをしてきた時、、海岸に大海賊団がやって来たと言う。

 迷惑な話だ。

 港町や、海岸沿いの村に避難させないと。

 しかし、そのまま通過も腹が立つ!

 攻撃するべし!


 これは、女王の決定であったが、直接攻撃する方法がない。


 大規模魔法で海賊団を焼く事にした!

 「θψΗΕυοψΘΑςκρΗΖχοχΗΠΠΟΜΜ…」


 呪文を唱えだすが…


 ピーコン!ピーコン!ピーコン!


 呪文を唱えだした者達の頭の中で警報が鳴りだす。


 そう!

 地球魔導怪獣大戦時に開発された、使用制限超破壊手段に指定されている魔法や、スキルを使用することは、このマルダス世界では使用禁止されているのだ!


 (第121話参照)


 突然、呪文を唱えている者達が白目を向いて、泡を吹き倒れる。

 そんなことすら、無視して実行命令を出すオババに大オババは、まだ大規模破壊魔法を使えと命令する。


 しかし、そんな現場に……



 ドス!ドス!ドス!ドドドドドドド!


 何か大きな獣が移動するような音が響く!

 それは、聖ボロボーン王国の海岸沿いからやって来た!


 見るだけで、発狂しそうな邪悪な大きな眼!

 恐怖しかない、大きな口!


 口から生える、身体の震えが止まらない牙!



 そして真っ黒い、巨体!


 巨体から何本も腕?足?が生えており、砂浜を移動して来ている!


 

 「ギャー」


 「ひ~!」


 「ウギャー!」


 見るだけで、悲鳴を上げて逃げ出す兵士達。


 王女達は、禁呪を使おうとして気絶した者達を回収して、撤退命令を出す!

 どうも、海賊団とあの怪物は戦っているみたいだ! 

 王女達は、近隣の村や街にも避難命令を出す。


 第2王女 プルト・ラ・カルッティ

「何なの、あの怪物。見るだけで震えが止まらないのだけど!」

 

女王   メルト・ラ・カルッティ

「あの感じは…………まさか………【黒い棺】か?」


第3王女 メルード・ラ・カルッティ

「あんなのが、入っているの?」



第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ

「ねぇ、あんなのを信仰する聖ボロボーン王国にしか、神託が降りないっておかしくない?

 あいつら、神託なんて言ってるけどそれすらウソかもしれないわね。」


オババ

「だから、世界樹のダンジョンを早く攻略させて、我らにも再び神託を降りるようにしないと、どうしようもないのじゃ!」


大オババ

「だから、ヨー・ヨーガに早く攻略させろ!」


第3王女 メルード・ラ・カルッティ

「よくも…まぁ震えて漏らしながら、そんな偉そうな事を言えますね~

  生贄にされるとわかってやってくる奴などいませんよ。オババが攻略すれば~?」


 そして見張りの使い魔だけ残して、海賊団討伐隊は撤退していった。

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