第142話 聖カルッティ王国は?1
聖カルッティ王国
ここ王国の宮殿では、女王とオババと大オババとが、言い争いをしていた。
女王 メルト・ラ・カルッティ
「そんなこと言われても、前勇者は帰還していなかった。
これは、私達が嘘つき呼ばわりされても仕方がない。
どこにいるのか、まず探さないと各ギルドからの信用もガタ落ちだぞ!」
オババ ラルト・ラ・カルッティ
「うるさい!
うるさい!
うるさい!
神託が降りなくなって、こちらはそれどころではない!
早くそのヨーガとやらを呼んで世界樹の横にできたダンジョンを攻略させろ!」
大ババ キルト・ラ・カルッティ
「全く!
神託が降りない異常事態がなぜわからぬ?
お前と言うやつはメルトや、ユミ・オオトの事でそのヨーガ達を怒らせたのはわかる。
しかし、今神託が降りないと言う問題と比べてどちらが重要なのか説明したのか?
ユミ・オオトなぞのことなど後でいい!
早く、世界樹のダンジョンを攻略させろ!」
女王メルト・ラ・カルッティ
「ハァ~。
この国は、ユミ・オオトの事をぞんざいに扱って、さらに前勇者は帰還していない。
さらに前の勇者すら帰還していない疑惑も、持たれている。
約束も守らず上から目線で命令だけする者達の言う事なぞ聞くのか?
聞かないと、ヨウ・ヨーガに言われたようなものだぞ!
どうする?
相手は千万単位のモンスター軍団を相手に戦う相手だぞ!
わかっているのか?」
オババ
「仕方がない。
おい! ハーノ!お前が行って、ヨー・ヨーガを連れてこい!」
第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ
「嫌ですわ、なぜ私ですの?
クソオババ!」
第2王女 プルト・ラ・カルッティ
「先に言っておきますが、私も嫌ですわ!
アホ大オババ!」
第3王女 メルード・ラ・カルッティ
「無駄ムダむだ無駄ムダ!
ヨー・ヨーガがなぜ怒っているかの、根本原因がわかってない状態は無駄。
お前らの根性が腐っていることすらわかってないから、どんな作戦を立てても、む~だ~!クズオババども!」
オババ
「この小娘どもが!小童1人に、なにを怖がっとる!
このまま、世界樹のダンジョンが広がると、世界樹の制御装置が効かなくなる!
そうなれば、この国は終わりだぞ!わかっとるのか!」
第2王女 プルト・ラ・カルッティ
「まだ、わかりませんの?
なぜ、第1世界樹ユグドラシルがどこかに行ったのか?
あなた達がやりたい放題したからでしょ!」
第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ
「だいたい、色気ざたで誘惑して連れてこい?アホか!
お前らが、理想の人を世界樹ユグドラシルの力で無理矢理作ろうなどと言い出して、実行しようとしたから行方不明になったのでしょう!
もうこんな事やめたら?」
第3王女 メルード・ラ・カルッティ
「ヨー・ヨーガさんに、速攻で見破られてやんの!
いいかげん、地道にやっていく事を覚えたら?何年生きてるの?
だから、ヴァーミリオンお姉様達もどこかに行ってしまったのですわ!」
オババ
「うるさい!
うるさい!
うるさい!
黙って聞いていれば、言いたい放題いいおって!」
第2王女 プルト・ラ・カルッティ
「黙っていないじゃないの!
さんざん言いたい放題、やりたい放題やっているのは、あなた達でしょう!そろそろ反省しないと…」
第1王女 ハーノ・ラ・カルッティ
「ある日突然、第2世界樹であるサブドラシルすら移動するわよ!」
第3王女 メルード・ラ・カルッティ
「そうね、ひょっとしたらヨー・ヨーガさんの所に逃げるかも?」
大オババ
「ふざけているんじゃないよ!
あのダンジョンをサッサと攻略しないと、世界樹砲が使えない。
今!あのオーク・ジャイアントが攻めて来たら、どうしようもないんだよ!お前達!」
女王 メルト・ラ・カルッティ
「ヨー・ヨーガさんの協力が無理な今、大オババとオババがこれまでの責任をとって、ダンジョン攻略するしかないな。」
オババ
「なに!ふざけているんじゃないよ!
めんどくさい!
イヤじゃ!」
…………
つづく…
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