第8章 真実の世界への回帰
第488話 動かないといけなくなった者達1
ヘルムーンの墜落まであと、140時間!
そこに旧国名ブリンド国の王太子が行こうとしていた。
王太子ブリリ
「なんで俺が、行かないと行けないの?
あのクソ王は、仕事しない!賭けのオッズばっかりしか気にしない。
まぁ、まだヘルムーンが落ちて来たら国家が維持できないくらいの知恵は残っていたから、良しとする……いやしてはいけないな…。
おい!衛兵!ヘルムーンの従業員と研究員と、兵に対して、現状の状態と復旧作業の状況と予定を報告させろ!
それと、王命でヘルムーンに直接行く!
用意しろ!わかったな!」
衛兵A01
「その…、ヘルムーン側に連絡を入れているのですが、全く応答がありません!
最後の通信が王への墜落の報告です。
その通信内容ですと、まず…デスムーンとヘルムーンは、かなり前にメインシャフトが折れてます!
その修理依頼が、5年以上前から一ヶ月毎に出されてましたが、各国の王の決定によって放置されてます。
そして、今回の両ムーンのサブシャフトの倒壊により、デスムーンとヘルムーンがマルダス世界と、こちらの世界に墜落をはじめました。
ヘルムーンは、デストピア大陸の中央に墜落する予定です。
墜落の被害予想は、全国家の機能崩壊。
死ねないので、死者はないでしょう。
しかし、魔素とかマナとか生命力とかを、マルダス世界から汲み上げることが不可能になるので、かなり文明が衰退します。」
王太子ブリリ
「なんだとーーーー!デスムーンも墜落だと!
何をしているのだ!早く連絡をつけろ!それから、先兵を送り込め!まさか、我らの崇高なる活動を支える仕事をサボタージュしたのではないだろうな!いや…やっているのか!
それと、第2王子の奴に王命で貸し出し出されているはずのオレの自家用宇宙船の用意もしろ!
すぐにだ!これは王命で行くから…
そうだ!抵抗するなら、王命執行妨害の現行犯で撃て!第2王妃も第2王子も撃て!撃ってでも取り返して用意しろ!」
衛兵A02
「ハ!すぐにA部隊は、実行に入ります!」
衛兵B01
「報告します!王城の兵士用のロケットがありません!
全てのロケットが…老朽化して、廃棄されて…
あるはずの宇宙船すらありません。
部品も、第2王子の衛兵D部隊が回収して…
噂では、第2王子のダービーでの大負けの補填に流用されたとか…」
王太子ブリリ
「おい!王に報告しろ!第2王子が、ヘルムーンへ行くのを妨害していると!
それと、第2王子側から搾取された、こちらの宇宙船関連の物を、強制返還させる許可を取れ!
オレは、今から装備を出す!
急げ!それと墜落からの復旧点限界の計算をしろ!急げ!」
しかし…王宮では…
身体の骨が粉々になった、第2王子がレッドカーペットにキスをしていた。
なぜ?
少し時間を逆上ってみよう…
第2王子は、王の機嫌を取るために、また王太子が王の悪口を言っているのを見せるために、王太子をモニタリングしていたのである。
もちろん、王に見せるため!
そう!先程の王太子周辺の会話が筒抜け!
そこに
第2王子ブルリ
「ヒャッハッハッハ!宇宙船?売り払ったよ!部品?新造船?売り払ったよ!
ぜ~んぶ!今回のダービーで溶けた!
ざーんねーん!ヒャッハッハッハ」
それは、全くヘルムーンに行く手段が無い事の絶望の宣告!
王が、無言で力いっぽいムチで、ブルリを繰り返し叩いた結果である。
そこに王太子の使いが来る。
困った王は…いや…もう…めんどくさくなった王は、第2王子を廃嫡した。
しかし、無意味!
何億年も前にやらないと、いけなかったのに、今更やっても無意味!
そして、ブルリの周辺を家探ししたが…
王太子の物すら見つからなかった。
王太子ブリリ
「陛下!こうなれば!最終手段です!
無限苦痛の呪いをブルリに使用して、奴隷の拘束帯を付けて、ヘルムーン修理と復旧を義務付けて、急遽私が作ったこの花火式ロケットをくくりつけて、打ち上げましょう!」
王
「打ち上げロケット花火で行けると……
死ねないから、行けるか!
そうするしかないな。」
第2王妃(ブルリの生み親)
「陛下!それなら!王太子が行けばいいのです!」
王太子ブリリ
「何を言う!あなたは、学校の成績もブルリが飛び抜けて優秀だと、私が1年時に3年飛び級してもまだ足りないなどと言っていましたね!
私がブルリを、強制派遣を陛下に要請する理由ですか?
簡単ですよ!ブルリの兵器製造課程の成績がSSS(トリプルエス)!
私の成績は、A!
そのせいで、私は父上にムチを打たれました!
そしてブルリの成績が、第2王妃の命令と偽造によってできたものだと訴えても、ムチの制裁でした。
簡単な結論です!ブルリが、優秀なのです!
なら、この危機に陛下と私の財産を盗み、そして崇高なる我々に有ってはならない!大負けなぞしおった、このブルリを派遣して大罪をつぐなわせる第一歩にするのです!」
第2王妃は、真っ青になった…
ブルリの本当の成績は、最低のG!
計算も足し算と掛け算しか出来ない。
(電卓あるから、まぁ小学校は卒業できた。)
旧地球文明は、各国標準的に義務教育だが、落第が存在する。
なんとか、当時第2王子を王太子にしたかった、第2王妃はかなりブラックな手を使い過ぎるほど使い!暗殺!買収!偽装!などをして、第2王子を学年トップの代表に仕立て上げたのだ!
そして第2王妃は、気がついた…。
自分の息子をヘルムーンに送れば…間違いなくヘルムーンは落ちる!
そして、自分の破滅が来る!
逃げ場はない!
冷や汗が滝の様に流れる王と王妃!
王もわかっていたが、自身がゲスなので放置していた。
そこに、やって来た衛兵…
衛兵A01
「計算では、あと長くて135時間でヘルムーンはゼログランド(地表に衝突)です。
復旧限界点は、あと長くて60時間です!
ただし途中爆発とか、崩壊による姿勢の変化は計算に入ってません!」
デストピア大陸に人工惑星兵器ヘルムーン衝突まで、あと135時間!
どうなる?外道諸国連合!
その頃、用達は…
さっさと、国をまたいで移動していたが、
用
「マズ…なんだこのパンケーキ…死にそう…」
ヨッピー
「昔から、奴ら料理は下手だったけど、一番人気の露天でこの味って…何億年も経って舌すら外道に成ったのか…」
AI
「あの〜あいつらの出した旅費の金貨は、メッキしただけの偽金でした。そして地図も偽物でした。どうします?」
用
「ゲリラ屋台しないか?金と情報を集めよう!
ヨッピーと俺に付いてる監視カメラを他の奴に付け替えて、この不味さなら一ヶ月位で一千万は稼げるから、それから旅だな。
すまないけど、AIさんはマッピングをお願い出来ないかな?」
AI
「はい♪」
ヨッピー
「あのプラントミートを売るの?在庫有るの?」
用
「うん!とんでもない空間に閉じ込められる可能性があったから、1つ300トンのブロックで収納庫に30はあるぞ!」
ヨッピー
「よし!やろう!」
こうして、AIさんと、セーラー服の用とメタルな学ランのヨッピーは宿で計画を立てていたのであった。
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セーラー服は、日本では女性が良く着ます!
だけど…あれは…もともと…男性が着ていた軍服なのです…
ほら!東京○○二ー○ンドの、アヒルの男キャラクターもセーラー服でしょう!
ついでに言うとスカートも、もともとイギリス軍服とか正装、らしい。
男の兵隊さんも、履いてます。
確か、イギリスの女王様の式典で皇太子様の衣装がスカートでした!
立派な男性用式典服なのですよ!
セーラー…sailor…海兵…
これは…3人が、学ランとセーラー服姿をチョイスしたのは、何の伏線なのか!
もしかしたら伏線回収が、世界情勢の為に後になるかもしれない!
もしかしたら…世界情勢のせいで意味が無かったことになるかもしれない!
なぜって? まさかこれの原案・原初原稿を書いた当時は、世界情勢がこんなことになるとは思ってなかったから(マジで!)!
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