第三部 異世界拉致救出編

第1話 鬱なる捜査開始

 これは鬱なる捜査だ。


 そう、調書に書かれていた。


 行方不明の奴は、

度個似 異津田(どこに いった)

という、名前からして

行方不明になる運命でも

あったのだろうか?

当時の保育園の頃には、

全く気が付かなかった。


用は、当時の書類上の

父親と兄達のせいで

ろくな目にあってなく

この同級生にさんざんいじめられて

いたから、はっきりというと

調べたくないのだが…


さてと、こいつの家族構成と

今の住所を調べて

聞き取り調査か…


現場100回…

なるのかなぁ?


まだ、18には書類上

なっていないので、

スクーター乗って移動しようと

したが…


そうだった!

うちの高校は、

バイク免許取ることが原則禁止

だった!


まぁ、俺の場合は身分証明書替わりだと

異世界拉致の被害者の立場で

いろいろ協力を警察に

しているという立場を学校法人に

対して、総理から説明している状態なので

まぁ、免許は持っているが

バイクは持っていなかった(笑)


まぁ、自称・優良高校生(笑)

なのでバスで行くかと

思っていたら、事実上の廃線かよ…。

朝の4時の便一本だけって…。


歩いて行くしかないと

歩く用は、ふと室内で

スケボーをしているジムの前に

通りかかる。


これだ!

あの(一応)中身は17歳の

小学生探偵もスケボー乗っている

じゃないか!


ちょうど、行く道の前に

大手のおもちゃ屋のデカい看板が

あったので、すぐに入る。


自分の所のウェブサイトで

買えばいいのだが、

うきうきルンルンの気分に

無理矢理したかったのか、

用はすぐに、スケボーを買った。


よ〜し!これで中身は〜

まぁいいか!


スケボーに、乗ろうと

いきよいよく、スケボーを蹴ったら…


チュッドーン!


スケボーは、爆速して

積み上げられた、店の裏の

廃材の山にぶつかり

爆散した。


だめだこりゃー。


まぁ、交通事故になる前で良かった。

と、今度はブレーキと

ハンドル付のものを買って

気持ち、ゆっくり〜と

移動する用は、現場というか

元保育園の同級生の家につくが…


あれ?

パトカー?

はて?


そこに、かつての銭形おじさんの

部下がいたので、

いろいろ聞いてみた。


「誰だ?あの高校生?」

「あの、伝説のサメの刑事の

甥さんですよ!」

「警視総監から、

電話が来たらしいぞ!」

「え?行方不明の

この家の息子さんの

捜査だったのですか!」


なんでも、親が別件で

捜査されているらしい。


 捜査本部に、一応挨拶して

警視庁ファイブフォースの大岡さんが

来たので現場はかなり

忙しくなる。


 別件なので、なにの捜査かは

知らされなかったが

息子さんの残したものを

見せてもらい、

行方不明の前後の事を

聞いた。


 用が、マルダス世界に拉致される

5ヶ月前に家の中で行方不明に

なったらしいのだ。


 高校から帰ってきて部屋に入り

スマホのゲームをしていたらしい。


 夕飯だと、知らせに部屋に入ると

スマホがベッドに放置どころか

さっきまでそこにいたように、

中身の無い状態の服が、

床に落ちる状態を見たのだという。


 家中を、鑑識さんに手伝ってもらい

床に、魔法陣などの痕跡が

無いのか調べる。


 床にはなかった。

部屋の中を調べる。


ベッドの、下からは

縄と蝋燭とムチが出てきた。


行方不明に関係があるのか?


ひきつる顔を、無理矢理伸ばして

用の捜査はつづく。


本などには、

別に怪しい者はなかった。


日記を発見する。


「家の床下に、■■を埋めた。」


オイ!

すぐに、刑事主任さんに

日記を渡した。


さらに、捜査はつづく…。


他に怪しいと思える者は無かった。

後は、パソコンかな?


とりあえず、起動させる。


うん?

このWindowsなバージョン…

古すぎないか?


更新していない?


これは、一年前くらいの

バージョンだよな?


嫌な予感がする。


データーは、授業の事くらいだが、

なぜ学校の無線LANくらいしか

接続していない?


これも、刑事さんに渡す。

理由も言っておいた。


さて、今度はスマホだ!


最後の履歴はスマホゲームだ!

もちろん、無課金プレーヤー

だったみたいだな。


まぁ、最近のは広告で儲けるのが

普通なので、何も損害は

ゲーム会社には無いはずなのだが…


はて?


コイツ…

このゲームをかなりやり込んでいる。


だけど、言うならこのゲームしか

やっていない。


2〜3個くらいのゲームアプリが

入っていたとしても

不思議ではないが…


これは、持ち帰りだな…。



警視庁の特別室で唸る用。


SNS履歴などから、外の

異世界行方不明者達の

アカウントと交信した

記録が出てきたのだ。


最近のゲームは、

ゲームチャットをSNSと連動して

するタイプが出てきており、

その交信記録だという。


□□

次の日、迷探偵になってしまった

気分の用は、刑事さんに

頼んでこのゲームを外の行方不明者が

していなかったか

聞いてもらったら、

提出された多くのスマホから

共通項として、このゲームが

出てきた。


用賀 すみれ

「怪しい!」


メイド・フロント

「ヨー?このゲームやってみたけど

物足りないわね。」


このゲームは、

「ユニバーサル・アガルド・オンライン」

という、MMORPGと言われる

いわばメタバース空間を使用した

ゲームなのだが、

実戦で、ドラゴンとかと戦った者が

やるとをやはり物足りないらしい。


CGのポリゴン数とか

スマホのパワーリソースを

最大に使っているもので

かなり、リアルなものだ。


決して、ボール投げてモンスターを

ゲットするゲームに

負けていない品質である。


そして、浮き彫りになる事は、

学校でこのゲームを授業中に

していて、制服だけ残して消えた!


ゲームをしている生徒から

スマホを取り上げた、

生活指導担当教師が画面を見た

途端に服を残して消えた!



レストランで、女子会をしていた

主婦さん達の目の前で

ゲームの紹介をしてきたときに

服と赤ん坊を残して消えた!


なんて、証言が集まりだした。


もちろん、防犯カメラの

記録にも映っていた!


なにか、心霊番組制作会社に

売り込んでいた、

店長さんは、かなり

レストラン本部から

叱られたらしいが…。


だが、このゲームを用も

やってみたが、はて?

普通の、剣と魔法と拳銃の世界の

設定のストーリーだな…。


だが、気になった事がある。


コードだ!

R15とかR18とかの規制が

ゲームにもがあるが、

他のプレーヤーのアバターキャラが

モンスターにやられた場面を

見たが、血の出方とか、

肉の切り口とか、怪我の仕方とか

かなり、現実に沿った

表現の仕方であるので、

とても全年齢層対象とは

思えないのだが、R18どころか

R15規制すらなっていない。



3日後…


このゲーム会社に

ゲーム履歴の照会をすると

言うことで刑事さん達が

ゲーム会社に行ったが、

会社社長は、

「社員の中にも、ゲーム中に

自分の甥が消えたとか

言っているやつが

いたので、デマが飛んで

困っている。」とか

言っているらしい。


だが、そのとりしらべを

見ていた、すみれ曰く

真贋判定魔法に引っかかった

らしい。


困っているという事は

嘘ではない。


だが、全く思い当たるところが

無いのかというと、

嘘が混ざるらしい。



事態が動いたのは、その後

2日後であった。


情報は、マルダスにいた

大教皇サウザーであった。

「このゲームまだあったのか!」


旧地球で、売り出していた

オンラインゲームだったらしい。


ハァ?


フロントも、パイン街の

元姉(旧地球時代ゲーマーだった)に

聞くと、覚えていて

そのままだと言う。


発売したのはいいが、

当時の技術水準だと、

画面が今よりもかなりいいから

CGポリゴン数から見ると

荒く見えてしまうので

不人気だったのと、

戦争が始まってしまい、

いつの間にか配信されなくなった

ゲームらしい。


今の最新スマホでちょうどいい

くらいだという。


□□


取り調べ室では、

刑事さんが

「本当に、あなたが

プログラムをしたのですか?」


なんて、社長に聞いている。


社長さんは、

「そうだ!」というが震えていた。


用は、入れ知恵をする。


刑事さん

「なら、このコマンドプログラムは?

変ですよね?

UNI○○でも、他の画像エンジンでも

この表現は無理ですよね?」


ゲーム会社社長

「そ!それは、ウエブでサーバーから

画像だけを高速ダウンロードさせて

連続して再生しているから

できる、うちだけの技術だ!」


用は、また入れ知恵を、する。


刑事さん

「あのね?そんなことすると

パケットが10ギガなんてすぐいくの!

だいたいコンピューター言語が

違うでしょ!」


ゲーム会社社長

「(ニヤリ!)

このプログラムは、私の鍵が無いと

見れませんよ!

そうやって、会社の開発した

独自の技術を盗もうとした

奴らはかなりいましたので

こちらも、対策は

しています。


礼状があっても、かぎは開けません!

何が鍵となっているのかすら

言いませんよ!


ハハハハハハハハハハ!」


しかし、刑事さんが出した

A4のプリントに印刷された

プログラムを見た社長は

真っ青になる!

(ゲームを見て、だいたいこんな

プログラムだよな〜と、

用がその当時のプログラムの

やり方で書いたもの)


ゲーム会社社長

「なぜ!なぜ!ここに

これがあるのだ!


嘘だ!嘘だ!」


用は、作戦のゴーサインを送る。


刑事さん

「このゲームを作ったひとは、

15人!

最近、探したら出てきましてね、

どうします?

ここから私が話して

取り調べを長くしますか?


それとも、全てを話して頂いて

自首しますか?」



ゲーム会社社長

「(ガタガタガタガタガタガタ)

冤罪だ!

何も証拠がないじゃないか!

証拠を出せ!

いったい、行方不明だとか

言っているが…。」


刑事さん

「外道国との戦争の前に

行方不明…。


そして、このプログラムは

旧地球時代の、ものであり

当時販売されていたもの。


関連がありすぎますな?


まさか、外道国絡みで

この捜査が進展するとは

私も思いませんでしたがね!」


ゲーム会社社長

「へ?え?

ち!ちが……、

イヤだ!帰る!帰らせろ!」


刑事さん

「もう、警察官でも恐い

人達が捜査を始めていますよ。

今なら、警察で事情聴取に

とどまれますよ!」


ゲーム会社社長は、

その後自白した。


この、ゲームは売り込まれたもので

売上の3割を社長達の

取り分とする契約であり

その代わりにサーバーの維持費などは

全て、契約先がやってくれる。


だだし、契約先を公開することは

禁止されており言おうとすると

首がしまって、声が出ない!

腕などが固まり動かない!

などの症状が、出るという。


そして、日頃のこの会社が

仕事をしているふうに見えるのは

他の売れていないゲームの

維持であり、名義貸しの状態なのだと

言うのである。


なので、このゲームのサーバーすら

会社は知らないらしい。


かつて、ライバルとなった、

超大手のゲーム会社が

非公式にウイルスを、

この社長の会社に送り込んできたり、

探偵につきまとわせたり

してきたが、

全て、ある連絡先にいうと

次の日から解決したという。


そして、このゲームを

クラッキングした、

ある超大手ゲーム会社は、

逆に乗っ取られて

大損害をだして、

他のゲーム会社と合併したという。


社長さんは、泣いていた。


さて、どうするか?

まず、どこのサーバーに

繋がっているのか?


そこからの捜査となる。


しかし、繋がっていたのは

都内や府内や県内や道内の

レンタルサーバーであった。

借りた名義は、

このゲーム会社。


海外のサーバーもそうであった。


用は、このゲームをやって見て

おかしな噂を聞くことになる。


スキルガチャや、アイテムをガチャが

無料でできる、通称バグサーバーと

呼ばれるサーバーが、あるらしい。


そのバグサーバーだと、

モンスターしか討伐出来ない

制限がなくて、

王様や王女を襲える!

商人を殺して、金を奪えるなどの

行為が出来るらしいのだ。


そのバグサーバーに一度入った事が

あるらしい者に接触することになった。


なんと、用の通う高校の隣の

難関進学校の教頭の息子さんらしい。


刑事さんが、

夕方に接触しようとしたが…


昼休みに、食堂の中で

大勢の中で服を残して

消えたらしいのだ。


学校は休校になる。

警視庁捜査第151課は急行した。


鑑識職員が丹念に調べる。

用の高校に取り付けられていた

磁場測定器には

少し乱れが記録されていた。


消えた原因はスマホらしい。


□□


ユイナ

「用さん久しぶり!

まさか?眼の前で消えるとか

ハァ〜!」


元少しの前に異世界に言った事がある

ユイナの護衛達も見ていた。


刑事さんと会うから、

バグサーバーのスクショ位は

取れないか試している。


とか言っていたらしい。


同席した、ユイナの高校の

生活指導教員は、

場合が場合なので、他校の

用を警戒していたが、

用が、ユイナと最近まで

異世界にいた事と、

マルダス世界拉致被害者なのと、

この学校の、出資者との

関係を出資者さんから説明されてから、

なにか、経営陣に説明するような

学校側からの報告になってしまい

用も、刑事さん達も、

申し訳ない状態になってしまった。


バグサーバー!


どうも、このゲームをやる者は

無料ガチャ目当てで

このサーバーを日夜探して

ログインとログアウトばかり

繰り返してする奴もいるらしい。


やっと、手がかりらしきモノを、

見つけた。


つづく


転移した異世界が無茶苦茶なのは、オレのせいではない!

の、清書が大変遅れています。

なので、前に近況ノートでも少し触れていた

「カクヨムオンリー」の作品を

年末年始ぐらい分は、かけていたので

急遽投稿する事にしました。


題名は、「シックス戦記」です。

実は(仮)題名のままだったので

途中変更する可能性があります。


アルファポリスの

[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!


と、

転移した異世界が無茶苦茶なのは、オレのせいではない!

も、よろしくお願いいたします。
















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