第311話 聖ボロボーン王国の侵攻…1
聖ボロボーン王国のブラックマルト国王は、
聖カルッティ王国を、侵攻し始めた!
ブラックマルト国王
「ブラックゴブリン・ジャイアント様の
食料を揃えるために!
聖カルッティ王国を攻めろ!攻めるんだ!
そうじゃないと、食われるぞ!」
この掛け声で、黒き聖ボロボーン兵30万が、
聖カルッティ王国の国境目掛けて進んでいく!
聖カルッティ王国側の、砦に着くと…
聖カルッティ王国の兵士達は、
いきなり油をかけてきて、火を放った!
聖カルッティ側の砦の兵士達は、
女王の交替と、王都の内乱を知っていたため、
余計に早く手を打ったのである。
救援の狼煙と、緊急事態発生の国民向けの
狼煙も上げる!
砦の兵隊長は内戦どころではなくなった事を
国民に知らせたのである。
ブラックマルト国王
「いけー!食い物を奪えーー!ー!」
もはや、盗賊である…
砦の、兵隊長は黒い人間にも、
大きな違和感を持っていたが…
あの、どう見てもマルト国王が……
あの見栄っ張りで、対面を気にする国王が…
「いけー!食い物を奪えーー!ー!」と言った、
事にものすごい違和感を持った…
砦兵隊長
「なんだ?この違和感は?
なんだ?こいつらの後ろから来る、
恐ろしい殺気は?」
砦の攻防戦が、激戦化する。
弓矢の嵐である!
しかし、いくら黒い兵士を射ても、
全く倒れない! 引かない! 進むだけである。
流石に、兵隊長も恐怖を感じた…
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聖カルッティ王国・王都
大オババ
「ミノタウロス〜!
戻れ〜! クソ! なぜ言うことを聞かない!」
宰相
「私も、もはやこの職もこれまで!
これは、なんですか?大オババ殿!
いや、新女王陛下!
私の、妻の不倫を始めたきっかけは、
あなただったのですね!
なんだ!この、マルト国王と寝ろなんて
命令文は!
ふざけてるんじゃねえぞ!
貴様は、そこで座ってろ!
このグズ!」
宰相は、辞表を大オババの胸に押し付け、
上から剣で刺した!
グサリ!
大オババ
「ぐへッ!」
宰相
「全土の皆よ!聖カルッティ王国の皆よ!
聞いてくれ!聖ボロボーン王国が攻めてきた!
しかし、先程も聞いた通り、
もう宰相をやるつもりもない!
実は、この内側の結界を解こうとしたが、
だめだった。大オババも剣で刺したが、
実は、王女達が責任取らせようと、
何回も骨を折ったり、斬ったりしたが、
コイツラには効かない…
コイツラの動きを止めていられるのも、
あと少ししかない!
逃げたい者は逃げろ!
生き残れ!
わしは今、宰相を辞任した。
もし、この大オババが、
本当に聖なる存在ならば、
この国は救われるだろうが、
ワシは、疲れた。
遠くで見させてもらうよ。
逃げる事を進める!」
宰相は、鎧姿のツルピカ頭で城を出ていった…
包囲していた群衆は、
宰相の名物モテロング長髪が、
妻の裏切りで、禿げた事を知っていた…
愛妻家でも知られていた彼を、無言で送る…
無傷で、城から出たのは、
ミノタウロス軍団、
元女王メルト、
宰相だけである。
後は、全て囚われる。
大オババをどうするか?
それが議題となるが!
砦から、二回目の緊急の狼煙が上がる!
もうすぐ、砦陥落の危機の合図だ!
そして、恐ろしい声が聞こえてきた!
「ブラック・グルーバーブレス!」
ドーーーーーーーーーーン!
砦が、吹き飛び!城に当たる!
「ギャーーーーーーーにげろ!ーーー!」
包囲していた、群衆はチリヂリになって
逃げ出した!
城の、外郭は破壊されたが、
やはり、内郭の結界には効かなかった。
ついに、ゴブリンを背に
聖ボロボーン王国が侵攻してきた!
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大オババ…ひどい………
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