第244話 ブリードル帝国の誤算9

なんとブリードル帝国第2王妃様は、


昔、冒険者をやっていた!


いや、冒険者出身とは聞いていたが…


第1王妃ビヒッチ(本編・名前初登場)より、


会話禁止されていたので、知らなかったが、


S級犯罪者と戦える武力を、


持っていたらしい!




第5皇子バッドは、思い出す…


そんなこと、元皇帝が言っていたな~




それに、仕草とか…


あれ? 実家のしきたり?


そういえば、軍務大臣の戦闘狂侯爵家の


当主に、どことなく似てない?





第5皇子バッドは、恐る恐る聞いてみた…



「あの、お義母上様は実家ってまさか…


軍務大臣のところの…」





第2王妃ポリューション

「あら?バレた? まぁ黙っておいてね。


今もバレずに、なんとかやってきたんだから。


皇帝…今は…元皇帝とは、恋愛結婚でね…


実家には、今も隠しているのよ。


今も、冒険者やってる事になってる。


だから、式典にも出てないのよ。


結婚式も、顔を見せなかったのも


家名を言わなかったのも、そのためよ。」



第6皇子や、第1皇女もポカンとする。


第6皇子 ドブラット

「なぜ、隠されたのですか?」



第2王妃ポリューション

「あなた達も知ってのとおり…


弟が、頼りなくてね…


父上は、私に家督を継がせようとしていた…


だから、幼い頃から陛下の婚約者だったけど


婚約破棄にされたのよ…


だけど…陛下と時々会ってたわよ…


あ!そうだ!フロンちゃん!ごめんだけど



実はそういうことで!フロンちゃんの年齢を


5歳ザバよんでるから!


本当は、第1皇女ビイチちゃんよりも、


一つ年上のお姉さんだからね~」




魔導通信珠の向こうのフロン皇女は、


あぜんとしていた…


え?


私って軍務大臣の戦闘狂の血筋?


私が、本当は第1皇女?


あいつ(第1皇女)よりも、私が年上!





そして…第1皇女ビイチは…

(ハァ?…まずい…母上は…行方不明…


身分詐称の容疑?とか… それに比べ…


第2王妃は名門戦闘狂侯爵家出身!


だから、元皇帝は


フロンが海賊団の王になったと聴いた時、


微笑んでいたのか…)



第5・第6皇子も同じ心境であった…




フロン皇女の進めで、海岸部近くの


バレーナイ砦に移動する事になった逃亡組。


フロン皇女は、バボン王国から


物資を調達して、砦に補給する!


この砦…


名前からもわかる通り、


百の隠蔽魔法がかけらけており、


身を隠すには、うってつけである…




第6皇子 ドブラット

「クソ! なぜ? なぜだ!」


フロン皇女

「おそらくですが、


あの国印は長男かつ武力が1番強くないと、


発動しない法則があります。


お父様は、リッパー叔父を冤罪で


殺そうとしたが国印が認めなかった…


それでは、お父様は皇帝に成れない。


だから、当時異次元ゴミ投棄実験をやっていた


聖カルッティ王国に送って、異次元に投棄…


しかし、リッパー叔父は勇者の世界に行った…



そして、ダイオキシンが召喚いや、


呼び戻してしまった…


他の二人もつけて…」



第5皇子 バッド

「そうだろうな…


ダイオキシンのヤツ…


とんでも無いヘマをしやがった!」



フロン皇女

「当分の間、兵力と物資を集めましょう!


城の兵站は今、空です!


国庫も、ほぼ空!


元皇太子の隠し財産は、海賊団にあります。


これを、元手に木炭と食料を集めます。



この2つがあれば、


兵士はこちらに来るでしょう。」



当分の間籠城が決定した。




この頃、新皇帝は…



リッパー

「なにィ!薪が無い! 寒いだろ!


何か、暖炉で焼け!」



弟の元皇帝の趣味で集めた服を、


暖炉で焼いて暖をとっていた…



カスーノ

「おい! 金庫に金が銀貨一枚しかなかったぞ


どういうことだ!


宰相!言え!」


宰相ゲス

「その〜 ハイ…


無駄遣いが、多くて…


みんな元皇帝のせいです!


フロン皇女が、海賊団率いて


物資を集めていたのが実情です〜」



リッパー

「ハァ? それで勇者召喚だと!


テメー それで他国侵攻して物資get?


勇者どころか、強盗召喚じゃねーか!」



実験大臣 ジーネ

「そうだ!オイ!金山あったよな!


そこからの、資金はどうした?」


宰相ゲス

「え?そんなものありませんよ。


あったらとっくに…」


バキッ!


宰相ゲス

「ブベラ〜!」


ジーネが殴りふっ飛ばされる宰相ゲス



実験大臣 ジーネ

「オレの父親は鉱夫やってたんだよ!


知らない? そんなわけあるか!」


しかし、周りの文官達が騒ぎだす。


そんな鉱山あればとっくに金を漕ばせて、


木炭買っていると…



???


リッパー達は、視察として


実験大臣 ジーネの故郷に行くことになった。


文官達も、鉱山が国内にあるというので、


興味深々である。

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