第367話 試練は、それぞれ違う!

  用賀スミレは、


とある所に転移してきた…


用賀 スミレ

「ここは?」


『よく来ました。では行きましょう。』



案内された先は、宮殿?


だけど、なんとなく用賀家の本家屋敷


そっくりな建物?



始祖代理

「よく来たな!」


用賀 スミレ

「え!! お兄ちゃん!?」


始祖代理側近A

「こら!大王様に失礼だぞ!」


始祖代理側近B

「大王様の御前である!口を、慎め!」


始祖代理

「ブハハハハハハハハハ!


よい! うんいいぞ!プッハハハハハ!


うんうん!正解! よし!第1の試練満点!


そうだな、時間が余ったから、


用賀家が何故作られたか、


それと(お兄ちゃん)の事か?


そのことも、話そう。」



□□□□□□□□□□□□□


炎獄火炎殿


炎獄火炎大帝側近

「えーと、深淵の地獄から、


研修生が来るみたいです。


その…あの方の今の妹さんらしいのですが。」


炎獄火炎大帝

「うん、天界からは聞いてる。


うん?妹さんだね~。ふ〜ん。


おねえさん、いろいろ聞きたいな〜!


よし、優しく鍛えよう!」



炎獄火炎大帝側近

「優しくですよ!優しく!


それに、良子?と今は名乗っていますが、


あいつの処遇も決めないと!」



□□□□□□□□□□□□□□□□


その頃、天界では、


天使(元スケルトン・ジャイアント)

「修行がんばります!」


大天使

「では、第1の修行に入ります!


まずは、あなたに降り掛かっている、


呪詛を完全に解きほぐし、


その呪詛に使われた霊体の部品を、


元の者達に返す事です!


あの方の浄化で、邪気部分はもうありません!


だが…呪詛をかけた者達は、


例え生まれ変わろうが、


記憶がなかろうが、罪は罪!


報いはやってきます!試練です!


そして、呪詛の完璧な解除があなたの


試練です。


ゆっくりと丁寧にやりなさい。」


天使(元スケルトン・ジャイアント)

「はい。」




□□□□□□□□□□□□□□□□


その頃、関東地方 某所


杉谷インダストリー本社


杉谷 毛抜麻(スギヤ ケヌマ)

「あのドラ息子め! 行方不明なりやがって!


それどころか、なんだ婦女暴行未遂?


傷害容疑だと!


しかも残留体液(血液)DNA一致だと!


窃盗? 強盗に器物損壊だと?


無免許運転だけではなかったのか!」




杉谷 米治麻(スギヤ メジマ)

[一番年上なのに何故か次男…]


「父さん、いやCEO!


やつは、会社の金を横領して、


もう既に、一億超えてます。


いい加減手を打たないと!


また週刊誌に書かれてしまいます!


イメージCMいくら打っても無理です!」



杉谷インダストリー顧問弁護士 滝野

「大変ですよ! 息子さん!


銃を買っていたなんて、週刊誌に


書かれるようです!


それに、付き合っていた女子高生!


邪邪堕教の破壊工作員らしいとの、


情報が出ました。」



杉谷 毛抜麻(スギヤ ケヌマ)

「なんだって! おい!もみ消せ!」




杉谷 米治麻(スギヤ メジマ)

「なんですか!あなた達は!


え!警察?」



「警察庁の特殊捜査班の大海と申します。


動かないで下さい!


捜査令状です!


警視庁襲撃事件!での捜査です!


あと重要参考人として、


お三方にには任意出頭をおねがいします。


出来ないのであれば、こちら(逮捕状)


を使います。


警視監Eの知り合いさんですね?


だから、任意ですが…


ですが…会社として襲撃に加担するとは…


警視総監を始め、全ての警視監もお怒りです。


どうします?」



杉谷 毛抜麻(スギヤ ケヌマ)

「待て、なにかの間違いだ!


そんな事、だいたい家の息子は


異世界拉致されて被害者家族なんだぞ!


何故?警視庁を襲撃する?」




杉谷 米治麻(スギヤ メジマ)

「まっ、まさか!あのゲス!


会社の小切手使って、


邪邪堕教に加担していたのか!


CEOは、マヌケですが警視庁を、


襲撃するほどバカではありません!


おねがいします!弁護士に連絡…


あれ?お三方って弁護士の滝野さんも?」



大海警視正

「はい、彼は脅迫の件もあります。


かなり派手に犯罪をやっては、


もみ消していたようですが、


こちらには、被害届の山ができましたよ!


その数678件!


よーく聞きましょう!


本人が行方不明でも、もみ消すくらい、


よく内情を、お知りのようですし!」



ガタンッ!



杉谷 毛抜麻が、倒れた…


緊急搬送になった…


頭を、抱え込む杉谷 米治麻…


杉谷 米治麻

「データー倉庫に、案内します。


指紋認証なので、私が鍵です。」


大海警視正

「わかりました。」


大企業・杉谷インダストリーの


修羅場が…いや…試練がやって来た。


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