第383話 出遅れたバボン国王
しばらくフロン海賊団と、
クラス優遇組の残り三人組に
スポットを当てて行きます。
あまりに、激動する他の国、組織の動きに
ついていけなくなる前の調整となります。
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バボン王国・王都
ここは今、台風の目となりつつあった。
フロン海賊団勢力
バボン国王勢力
貴族至上主義勢力
大きく分けると、こうなる!
王城
バボン国王
「急げ!
あの当時の関係者を探せ!」
側近A
「その…護送した兵士まで
捕まえるのですか?」
バボン国王
「すでに、馬車の御者の娘夫婦すら、
もう殺されたと見ている。
急げ!」
側近B
「1人は、もう領地を継いで
おります。
それでも、連れてこいと?」
バボン国王
「継いだ?
なら喚び出せ!
応じ無ければ兵士を出せ!
今すぐだ!遅れることは許さん!」
側近A
「その、その1人は私の兄です。
おねがいします。
あれは、先王達の命令でした。
どうしようなかったのです。」
バボン国王
「なるほど…ではお前が代りに、
捕まると言うのか?
コイツを連れて行け!」
側近A
「そんな! それだと一族ごと、
逮捕ですか…イヤだーーー!」
側近Aは叫びながら連れて行かれる。
側近B
「陛下!
貴族達を粛清するつもりですか?
内乱が起こりますよ!」
バボン国王
「貴様はバカか!
すでに、恐ろしい牙が!
なんでも切る刃が!
全てを、焼く炎が!
解き放たれたのだ!
起こっているのだ!
それを収めねば、
この国は終わりだ!」
側近C
「王都の貴族達が、
王都を離れようとしています!
陛下!命令の撤回を!」
バボン国王
「黙れ!
近衛師団長!
奴らを逃がすな!
王都から逃げようとしたものは、
自供したもの!
罪を認めた者とみなす!
ここに留まり、
呼び出しに応じる者は、
いきなり処刑はしない。
近衛師団長!
すぐに貴族街を封鎖!
行け!」
近衛師団長
「は!すでに、大門は封鎖!
あとは、王都外大門も封鎖します。
あと、フッカケ商会に
パイン街のヨーガ商店に、
あと3時間後には、
連絡を取れるように
命令しました。」
バボン国王
「急げ!
闇ギルド達が動いている!
奴らに殺させるな!」
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王都 暗黒街
タラント(フロン皇女近衛・青薔薇部隊)
「クソ! あの国王のヤツ!
動くのが妙に早い!」
下っ端A
「特別配送便は、王都を出て次の街に
到着しました!
あと、兵士Aの奴は、
自分の家の領地を
治めるために、領内にいます!
すでにスネーク隊を送りました!
兵士Bなのですが、
どうも辞めた後に冒険者をしています。
マイークラー街にいました。
奴は自分の兄の家族の為に、
パイン街に出頭するつもりです。」
タラント(フロン皇女近衛・青薔薇部隊)
「そうか…
出頭するやつもいるんだな…
急げ!
殺すなよ! できるだけ生捕だ!」
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王都 貴族街
とある子爵家
とある子爵婦人
「なんてことなの!
早く移動するわよ!
急いで!
ユミ・オオトの事で事情聴取?
私は知らないわよ!
主人に連絡をつけて!
早く!」
執事
「大変です!
領の本邸で、暴動が起きました!」
とある子爵婦人
「( ºΔº )〣」
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
ホア・ド・ソク公爵領
ホア・ド・ソク公爵の長男
ラターグ・ド・ソク
「父上は、どこに行った!
探せ! 我らの無敵軍は?
なにィ〜!残り200万だと!」
そんな絶叫が、よーく響く公爵邸に、
王都から、呼び出しの魔導通信が来る。
ラターグ・ド・ソク
「私は、公爵家長男ラターグ・ド・ソク
当主は、不届き者を成敗するため、
出兵しております。」
王都通信士
「今すぐ王都に出頭するように!
これは王命である。
従わないのなら、
その出兵は、反乱とみなす。」
ラターグ・ド・ソク
「お言葉ですが、当主は出兵中だ!
そして、お前が相手にしているは、
公爵家だぞ!言葉づかいすら
教育されてないのか!
敵を成敗してからそちらに向かう。」
王都通信士
「もう一度言う!
これは王命である!
すぐに王都に出頭せよ!
さもないと、反乱とみなす!」
ラターグ・ド・ソク
「貴様!ルルトの婚約者でもある私に、
口の聞き方がなってないぞ!」
王都通信士
「貴様!ルルト様を侮辱したな!
ルルト様の婚約者はヨーガ様だ!
それを偽るとは!
不敬罪確定だな!
国王陛下に報告する。」
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いや…用賀さんはルルトさんと
婚約していません。
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