第438話 恐ろしい漂着物

  ここは、フロン海賊団要塞島…


大邪神達が、地球に分身達をおくりこんだ


三日後、かなり忙しく動いていた。


船の修理。


負傷者の治療。


そして、島の周りの斥候。



しかし、恐ろしいモノが漂着する。


恐ろしいモノとは?



人のバラバラパーツである!



どこが恐ろしいのか?


普通、水難事故とかであれば…


人の身体は、膨張してしまうのだが…


(腐敗ガスとかで、なるらしい。)


このパーツ、


全く健康体の身体…


しかも、動いている!



そして、隣島は…大邪神達の基地!



どうするか…


しかし…その正体はすぐにわかった。



ハーノ(元聖カルッティ第1王女)

「あの足の動かし方のクセ!


間違いない!」



メルード(元聖カルッティ第3王女)

「巨乳パッドの裁縫跡もそうだけど、


あのパッド…もともと私が作ったのを


盗りやがった奴と言えば…」



プルト(元聖カルッティ第2王女)

「うわ〜!これって…、


この服は間違いなく…大オババだよ!


そうか!最近の爆音とキノコ雲は、


これか!」



フロン(元皇女・海賊王)

「なぁ?なぜ?バラバラになっても、


生きているのだ?」



ホラーである…。


元3王女が、元女王(メルト)に聴いた


内容は、堕落と腐敗と悪辣の極みに極めた、


聖カルッティ王国と、聖ボロボーン王国民


達は、旧地球時代には「堕悪人」と、


呼ばれており、それを普通の人に戻す


義務を課せられた時から、


オババと大オババは、


「腐死」(誤字ではありません)


と名付けられた状態らしい。


(不死)と引っ掛けたメルトの造語だが、


腐った生活しているオババと大オババには


ピッタリな言葉らしい。



余談だが、


元女王(メルト)の三人分の魂癒着問題の


治療をなぜユグドラシル経由で


天界上層部が用に依頼したのかは、


この「堕悪人」化した当時からの人民を


半数近く、普通の判断が出来る、


人民に誘導・立ち直り・そして定着


した功績から


女王引退(退任)時の退職金替わりの


褒美も入っていた。


(第275話など… 人民が変化したせいで、

聖カルッティ王国に革命の動きが

芽生えたから、後に女王退任できたという

側面も、実はあった。)


これは、国印が退職金が、金貨一枚とか…


マイネ達の、「天界の命令」とは、


全く違う経路での、


全く別の用に対する依頼であった。


だから用?は本来なら、


ぶちぎれるのだが…


この功績から、黙ったのである。


用?すら、よくやったな…


と思わざる得ない位…


昔の、「堕悪人」は、それはそれは


酷かったみたいだ。




ついでに言うと、


国印が退職金が金貨一枚と表示したのは、


まだまだ半数の「堕悪人」がおり、


間違いなく呼吸するように、


盗賊行為をするから、その防止の為である。



そしてマイネ達の、「天界の命令」は、


天界下層部、第2情報部の


メルト(元女王)の世話を、


用に押し付けようとする「依頼」であって、


「命令」では無かった。



そこのところが、バボン国王達は…


わかっていなかった…。


いや、わかれと言う方が難しいのだが…


だから、わざわざ「別の所」からの


依頼と、用は表現している。




さて…


大オババのパーツ…


処分に困った海賊団は、



とりあえず、封印した!



鎖でグルグル巻にして、封印札を貼り


氷漬けにする。



そして、バボン王国の港街に出航した!


要塞島は、フロン(フロント)の


結界で、隠蔽保護を兼ねて閉鎖した。



大邪神の脅威が近づいていると


判断したからなのだが。



そして、バボン国王達も港街に


向かっていた。



何が起こるのやら。

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