第538話 ブリンド王切り札を切る!

 激戦闘のマルダス世界


 ブリンド王は、生命の危機を感じていた。


ブリンド王

「何たることだ! クソ!


あの、ヨーの奴が相手だと言うなら、


逃げて、罠をかける作戦取ったとしても、


人質を取ったとしても、


恥ではない!


だが!しょせん大教皇の娘と、


外道滅殺拳の小娘に、遅れを取ったとなれば、


奴らは、とんでもない存在になっていると、


作戦の基準を変えねばならない!



いや、強者アラートがなったという事は


そういうことだ。


つまり、あの当時のヨーが、わんさかいることになる。


これは悪夢だ!悪夢に違いない!


だいたい、この魔導生体装甲は、この10次元世界でギリギリ出せる限界値に戦闘能力を設定されている、最強の装甲だ!


それを越える!


つまり、アイツラは超えたのか!


どうすればいいんだよ!」



ブリンド・ワールドが雷で焼かれて、凍らされそして、凍っているのに焼かれるということが起こっていた。





プリナ(ブリザード公国女王)

「ブリンド! お前の出した溶解結界は、全て焼いた。


兵をまとめて、ねぐらに帰るなら殺すなと、通達を受けている。


さっさと、帰れ!」



ブリンド王

「何だと〜!」



通信兵

「陛下!魔力集積装置が止まりました!


全く動きません!


下級兵士達が、魔導生体装甲のフルパワーの稼働許可を求めています!


そして、地球から外道滅殺拳の当主だけはなんとかマルダス世界に行かないよう妨害作戦を開始したと、連絡がきました。


かなり危険を伴いますが、地球世界の因果律の混沌破壊、禁断のカタストロフィー・デストロイヤーを、起動しました。


地球の陛下達も自爆覚悟で挑むとの伝言です。」




ブリンド王

「カタストロフィー・デストロイヤーだと!


起動すれば、地球ごと終わり!


そうか、地球人全てを人質にしないと、もう駄目なのか!


なら、こちらも死ぬ覚悟でやってやる!


メイン!クリスタル・コア!


アクセスコード! 入力!


キング オブ ブリンド!


生体コードキー 入力!


(認証されました! ただいま、クリスタルではございません! 処理能力と、耐久性がかなり劣ります。ご注意下さい。)


オーバードライブモード起動!


オーバードライブモード2起動!


(了解しました。オーバードライブモード2起動には、キング オブ ブリンド固有キーを、

入力してください。)


いくぞ!


私達の本気を見せてやる!


オーバードライブモード起動開始!


呪力ブースター全開!


ブラック・レイ!


発射!」




ブリンド王の魔導生体装甲全身から、黒い光と言うしか表現出来ない光が発生して、胸辺りに収束していき、メルトめがけて発射される!



だが!ここでその場誰もが、予想しなかった事が発生する!



ブリンド王めがけて、飛んで来た者がいたのだ!


いや、正確には勇者タツヤのモビルスーツが、競り負けてしまい、ふっとばされて来たのだが…



勇者タツヤ

「クソ!、ここまで実力に差があるとは!


生きてるのは、このモビルスーツがヤツの予想を遥かに超えた性能があるから、止めをさせないだけか!



何だ!


ブリンド王のモビルスーツか?


黒い光?


メルトさん危ない!」



メルト(元聖カルッティ女王)

「勇者! 緊急回避ブースターで逃げろ!」


ブリンド王

「無駄無駄無駄無駄無駄!


消え去れ!」



プリナ(ブリザード公国女王)

「ブリンド王! お前の目は節穴だったか!」



ブリンド王

「今更、命乞いしても、無駄!」


ドーン!



ブリンド王が放つ、ブラック・レイが、

勇者タツヤが乗るブルーカラーの 

ZAAA・KO81に、直撃する!


ガイィィィィィィィィィィィィィィィィ!




ブリンド王

「何? 消えないだと!


ふざけるな! 例えどんな物質でも素粒子レベルで分解する、ブラック・レイをレジスト出来るものは、この10次元の世界に無い!」



勇者タツヤ

「(ビー!ビー!ビー!物理限界を超えた攻撃を受けています。


モード2に以降! 結界をマニュアルモードから、オートマチックモードに以降します。


0.015秒だけ、切替時無防備になります。


衝撃に耐えてください。)



あ?そうか!作中でも、初期型はマニュアルモードだったな!


オレ…操作してなかったけど…


オートマチック(自動モード?)になったら、どうなるのだ?」


ドーガイィィィィィィィィィィ!



勇者タツヤ

「うわ〜!!」


その時、モビルスーツの結界の切り替わりの時に受けた衝撃で、空中での姿勢制御がくずれてしまい、反返る姿勢になってしまった勇者タツヤ!


その時、大剣がモビルスーツの手から離れてしまう。


そして、正面から受けていたブラック・レイが屈折して…


飛んでいった先が…








ドーーーーーーーギイィィィィ!



ジュワーーーーーーー!


ブリンド王直属虐殺戦隊隊長

マッドブラッド大佐

「ブリンド王陛下ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!


なぜだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」



ジューーーーーー!



かつて、外道国の最強の一角と言われた、

ブリンド王直属虐殺戦隊隊長

マッドブラッド大佐は、儚(はかな)く

ブラック・レイによって素粒子レベルに

分解されていった。




その歪んではいたが、猛者であった者の叫びが、


ブリンド王を!


プリナ女王を!


メルト元女王を!


そして、それを見ていた国王達を!


そして、先程まで剣をぶつけていたタツヤを!



ボー然と、させる。



勇者タツヤ

「ハハハハ!、オレは幸せ者だな。


泣き言を言ってないで、頑張らないと!」



自分が、とんでもないく恵まれた状態なのかを、知ったタツヤはブリンド王に向き合う!



ブリンド王

「マッドブラッド大佐ーーーーーー!


おのれーーーーーーーーーーーー!」



プリナ(ブリザード公国女王)

「まぁ、当たり前の結界か。


主が、ナットの部品一つから、刀を作るように丹念に鍛えて作った名刀ならぬ、名機動鎧!


結界無しでも、充分耐える!」



メルト(元聖カルッティ女王)

「哀れ、マッドブラッド大佐。」




ドス!







その時、タツヤの手から離れた大剣が、ブリンド王の魔導生体装甲に突き刺さった!


タツヤ用モビルスーツ ZAAA・KO81

OSシステ厶

「不測の事態発生!


大剣アーベルトが、ブリンド王に刺さりました!


助言を求む!


(こちらテンアトミックランド!トロイ!

そのまま、ソードブースターを起動して、ブリンド王を攻撃することを推奨!


同じく推奨!ヨッピーより!)


了解! ソードブースター全開!発進!」


ブオーーーーーーー!

ズズズズズズズズズズズズズ!



剣の握から、ロケット噴射が放たれ、

勇者タツヤの大剣アーベルトが、ブリンド王の魔導生体装甲を突き刺して行く!



ブリンド王

「何だと!


(ブーーーーーー!


呪力ブースター全損!


戦闘力半減!)


チクショーーーーーー!」


 

その叫びを聞いて、


ブリンド王直属虐殺戦隊隊・ダーバー

「クソ! ブリンド王!今行きます!」


ブリンド王直属虐殺戦隊隊・マッケー

「勇者タツヤか!死ねーーーーーー!


き!キサマ!魔神・トロイアル!


カーバーは?


キサマーーーーーー!


(ベコン! グシャ!)


アーーーーーーーーーーーー!」


ブリンド王直属虐殺戦隊隊・ルズー

「フハハハハハ!天使は時間制限で帰った!

再生次第俺様が…


なんだ?


この白い鳥は?


消えろ!


(ドゴン!)


ゔぁ…」



ヘル・ダック

「見習い天使よ! 

ゴブリン・ジャイアント!

オーク・ジャイアント達よ!

よく頑張った!


あとは、俺たちに任せな!」




ブリンド王直属虐殺戦隊隊・ダーバー

「小娘!死ねーーーーーー!」


大教皇サウザー(元大邪神)

「ダーバー! 貴様は許さん!


よくも、ウイルス兵器をばら撒いて人を殺してまわり、人を変異させモンスターにしたな!


我が妻の敵!儂と共に死んでもらうぞ!」


大教皇サウザーが、大邪神体の最後の邪気を振り絞り巨人て、ダーバーを羽交い締めにする!



ブリードル帝国・皇帝リッパー

「(前世の)母上の敵!共に死んでもらうぞ!


爆ぜよ!我が力!魔力オーバードライブ!」



リッパーが、ダーバーの魔導生体装甲の操縦席を狙って特攻する。


もともと、ジャングラー国王には、言っていたらしいが、旧地球時代に大教皇は妻の3人、リッパーは、育ての母親をウイルス兵器で殺されたらしい。



メルト(元聖カルッティ女王)が、大教皇を止めようとするが、プリナが止める。


プリナ

「やらせてやって。あの二人は…


え?


主様?」



暴れるダーバーを、勇者タツヤが加勢して抑えようとしているが、馬力が違う!


振り解かれそうになったとき、ダーバーの動きが止まった!


怒りの形相の用!が、ダーバーの魔導生体装甲をの頭部を蹴り飛ばしたのである!


ブリンド王直属虐殺戦隊隊・ダーバー

「(ブーーーーーーー!


起動制御システム回路、確認できません。


起動不可能!)


動け!動け!クソ!」



ドス!


リッパーの剣が操縦席に突き刺さる?



ドーーーーーーーン!



ブリンド王直属虐殺戦隊隊・ダーバー

「そ、そんな…ガクッ…」


そして、空から落ちていく力尽きた大教皇と、リッパー。


その二人を、抱えてジェットボードで軟着陸する用!



大爆発するダーバー機。




用!は、黙って二人を寝かして、そこにやってきたトロイアルが結界張る。



それを見ていたブリンド王。


ついに、自分の権力の基であった直属の部下が殺られたのを見て、涙と鼻水をただ流してみていたが…。


ブリンド王

「オレを、王から降ろせると思うなーーーーーー!


 オレを守らず殺られた馬鹿共!


 そして!


 バカメ!(←ココ!重要!第505話)


 俺の、切り札が直属虐殺戦隊隊だけと、思ったら大間違いだ!


 この世界と地球ごと吹き飛ばしてやる!」


新・デストピア大陸制御OSシステム

「ピーーーーーーー!


ブリンド王固有言語キー入力


[バカメ]確認しました!


オーバードライブモード2稼働!


 

ピーーーーーーーーーーーーー!


もう一つ言語キー入力


[バカメ]を確認!


 再度確認します!


最終稼働モードキーを確認!


[バカメ]確認しました!


(←第505話の方のキーワード)


演算コア!放出モード起動!


稼働まで、あと10分」



ブリンド王

「来たぞ来たぞ来たぞ来たぞ来たぞ来たぞ来たぞ来たぞ来たぞ!


力がみなぎって来たぞ!


皆殺しに…


何だと?


最終稼働モード?


ワシはそんなモード知らんぞ!


放出モードだと!


キャンセル!キャンセルしろ!


放出モードは、キャンセルだ!」




新・デストピア大陸制御OSシステム 

「オーバードライブモード2は、ブリンド王が生命活動率0.05%以下で、自動停止します。


キャンセル言語キーは、もともとありません。


最終稼働モード・放出モードの、


言語キーの設定入力を始めます。


それでは、今からポーカーGAMEが始まります。


100回連続で、ロイヤルストレートフラッシュで勝ってください。」



ブリンド王

「ハァ?


しまった!クリスタ・コア演算機で無理矢理身体コントロールしないと、オーバードライブモード2は、解けないのだった!


もう一つの放出モードの解除は、ポーカーだと!


勝てるか!」



メルト(元聖カルッティ女王)

「(ポーカー!? ぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ!)


ブリンド!降参しろ!」



プリナ(ブリザード公国女王)

「(ポーカーを100回勝て?ロイヤルストレートフラッシュで? 無理よ!)


ブリンド!諦めて、主に土下座して降伏しろ!」


ブリンド王

「俺と共に、全員死ねーーーーーーーーーーーー!」



用!

「£¢!」


「∃∌!」


「§θ!」


「ρε!」


「発!」




ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!



用!の周りに白いキレイな力場が発生して…


それが、広がってゆく!



「ウガー!」


「ギゲー!」


その光りに、入った外道兵士達が苦しみだす。



そして、ブリンド王の魔導生体装甲が停止した。



自動的に操縦席が開いて排出される、


涙と、鼻水と、ヨダレだらけの顔の


ブリンド王…


その時パイン街から、プロジェクターの光が発せられ、マルダス世界の者達が全てに見えるような大画面が現れる。


太平洋外道軍の基地横の新・デストピア大陸である。


海中から半分姿を表して、蒸気噴火さながらの蒸気を放出している。



中央の1番デカい八面体のガラスコアが、

せり出して来るのが見える。


ガラスコアが赤く光っている。


限界まで演算を強要しているために、

温度が溶ける寸前であり、

外道国の技術でナンとか溶けないようにしている状態なのだ。


それが、宇宙に向かって飛んでいった!



ブリンド王

「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」


ブリンド王は、知った。


栄光が消えていく!


人の、血で作った王座が崩れていく。


ここで、有名映画だと石は宇宙まで行く!


だが、赤く限界まで熱くなったガラスコアは、

地球の大気圏を抜けることなく、すぐに温度差で破裂した!



その映像を見た、

外道兵士たちは武器を落とし、

降伏した。


ここに、マルダス世界戦が終わる。




 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□

まさか!ブリンド王固有のオーバードライブモード2の言語キーと、


誰かさんが、設定した自壊言語キーが同じだったとは!


□□□□□□□□□□□□□□□□□□

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