第1章 始まりの村からハードだった
第5話 村発見!
目が覚める。
まずリュックの中を整理すると水2リットル。
パンが3袋。
ケロリーメイトが1箱。
パナナが一本だ。
早く人が住んでる所を探すか、せめて水を確保したい。
「昨日の声は何だったのかな?」
謎の声
「お目覚めですか。」
「へ?」周りを見ても誰もいない。
昨日の謎の声だ。
謎の声
「私サポート係でございます。」
「サポート?」
謎の声
「はい。サポートスキルだと思ってもらってかまいません。
用様をサポートさせていただきます。」
用
「そうなんだ。
よろしく。
質問があるけどいい?」
サポート
「はい、説明できる範囲でしたら。」
用
「今、スキルって言ったね。
この世界に魔法やスキルはあるの?
魔王とか言っていたと思うけど、いろいろ教えて欲しい。」
サポート
「用様の世界、地球を基準にしますと文明レベルは中世初期ぐらいでございます。
あと地球では中世中期の頃に世界設定にて、使用がもの凄く制限された[魔法]がこの世界では使えます。
主な物理武器は剣など、あと1日24時間、1ヶ月は30日、1年370日です。
閏月もあります。」
用
「へ?魔法って地球でもあったの?
昔話の世界ではよく出てくるけど。」
サポート
「はい、使えます。
実は本来ならこの世界ではステータスと言えば、ステータスが目の前にウインドウ表示されるのですが、用様の場合トラブルがありまして只今使用できません。」
ふと、昨日の事を思い出した。
「アイツのせいか!」
サポート
「はいそうです。
それに本来つけるべき呼吸スキルや能力スキルが付与されておりません。
なので私が
サポートさせていただきます。」
用
「へー!呼吸スキルが必要か…
だからあんなに苦しかったのか。
今は大丈夫なの?
あと他の奴らは?
アイツらにもサポートスキルが付いてるの?」
サポート
「はい、お答えします。
まず呼吸については大丈夫だと思われます。
実はこの世界の管理者だと思われる?者が制御システムを不正使用していたのですが、用様との衝突の時にシステムは再起動しました。
その影響で用様には追加のスキルが付与出来ません。
なので私がかわりにサポートいたします。
用様だけです!
あと他の方々ですが、召喚主の元に送れられたようです。」
用
「そうか~。
アイツらには会いたくないな~。
これからどうしよう?」
サポート
「まず食料と水の確保を推奨します。
マップを製作します。」
目の前に半透明のウインドウが表れる。
今いる地点から見える範囲しか地図情報がない。
これから製作していきますか。
下にモンスターがいないのを確認してから、木から降りてみる。
サポート
「東に、辺境都市があります。
そのまま真っすぐ行きましょう。
あと、この声の事とか要望ありますか?」
用
「うーん耳に優しく、もう少しソフトに
してほしい。」
サポート
「地球側から情報検索完了。
用様に合うと思われるボイスサンプルのダウンロードが完了。
実行します。」
用
「? この声って
AI❲アイ❳さん?スゲー!!」
某有名アニメのヒロインの声だ!懐かしい。
サポート
「あのー用様?
あと私の愛称とか決めて欲しいのですが。」
用
「AIさんでいい?」
AI
「はい♪改めて
よろしくおねがいします♫」
用
「よろしく。」
AIと相談して、高く売れるらしい木の実など取りながら、東へと進む事にした。
夕方になったので、また、スベる木の上まで登る。
実は途中でバナナっポイものを見つけていた。
俺が持っているバナナと並べても、ほぼ同じだ。
皮をむいても、中身はどう見てもバナナだ。
食べてみよう。
AI
「用様それは、モンスターよけにつか……」
AIが言った時には、バナナ?を口に入れて食べていた。
口の中が痛い!
これは!?!
昔流行った激辛チャレンジのジョロキア大盛り焼そばを食べた時と同じだ。
しまった!
ここは異世界だ!
果物も姿は似ていても中身が違って当たり前だ!
もう食べたくない!と誓った激辛の痛さの再現が何度もやってくる!
口が痛み、汗が吹きでる。
目の前が真っ白になった。
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