第196話 夢の中へ…1

用の夢の中…



 そこには、かつて日本にあったという、


地獄教の内容よりも地獄な風景が出ていた!



キノコ雲が一日に何個も出てくる。


そのたびに、地震が発生!


泣き叫ぶ子供達


湧き水を見つけそれを貯めて、


飲水にする。




今日は、宮殿から司祭様がやってくる。


この村の状態を何度も訴えたが、


全く改善がない。


また増税だ!


全国民生命保険加入義務?


80歳以上にならないと、受け取れない?


それまでに亡くなったら、


泣き寝入りしろ?



いやいや、それ生命保険じゃないじゃん!


戦争中なのに、なぜ生命保険?


それも、十年で一千万円かけさせられて、


支払いが三百万円?


はい? なにそれ? 


[便宜上、貨幣単位を円にしています。]



いや、この村で払える人はいませんが…


それでも、ありがたや〜と言えとか


無茶苦茶だ…




司祭様が来られた?


ふーん。


なんか、偉そうな女が後ろにたっているな。


司祭

「よく聞け!今日はありがたいお話を


教皇様候補ラルト様が、聞かせてくれる。


ひざまずけ!」



イタチとスカンクの屁の臭さ比べの


童話でした…



なぜこんな話を聞かされる?


おかしいだろ?


なにかある?



教皇候補ラルト

「ヒッパー!今日はいい気分だぜ!


よーし!いい男いないかな?


いなかったら、この村皆殺しにするぞ〜!」



村長

(´;ω;`)

「教皇様、どうかおねげーします。


見逃してくだせー。」



教皇候補ラルト

「はぁ? 何言ってるんだ!


なんの為に、私がここまで来た!


あ~そういえば、お前の息子、


私の試練に挑戦させたが、ダメだったな。


ゴミ箱に捨ててやった。


ありがたいと思え!」



村長

(,,゚Д゚)

「ヘ? 今なんと? 


息子は王都で学園にいたはずです!


なぜ?」


教皇候補ラルト

「ヒッパー! それそれ! その顔


受けるんですけど〜! ヒッパー!


あ~楽し! やめられないね~」



「よく笑ったから、


次は、もっと楽しませてよ〜!


それ! ファイヤーアロー!


ファイヤーアロー!


ファイヤーボール!


燃えろ燃えろ〜!


苦しめ! ヒッパー!」



ギャー!


熱いよ! 熱いよ!



誰か〜!


燃える村。


逃げ惑う村人。


そして、村から逃げようとして柵を越えると、



包囲していたミノタウロスに、殺される。



ファイヤーアローで、吹き飛ばされた


ある青年はゴミ穴に落ちる。



ある青年は眼が覚めて、


穴からなんとか出たが…


なにも無かった!


あったはずの村がない!


地面が、ススで真っ黒!



ボロ屋の焼跡すらない…


そして、気がつく!


きれいにススが均一に覆っている。


誰かが歩いたら、跡が付く!



生き残りが歩いたら、間違いなく


追手が来る。



あの猟奇的な眼…


口から出る凶言…


人を、焼く時だけ正確に撃ち抜く手…




その青年は、穴から横穴を掘り出した。


この地域は、魔導爆弾のせいで気候が


狂っている。


雨が降らなくなって久しい。


ススは、多分流れない。


逃げるには、横穴ヲ掘るしかない。


幸い土は柔らかいので、掘れる。



場面が暗くなっていく…

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