第943話
白狼の魔力が完全に切れた。殺されてほしくないため、召喚を取りやめ帰す。ブラボー、よく耐えました。騎士の相手は毎回距離がある武器を使うよな・・・。相性悪すぎてかわいそう。騎士なら耐えることができるはずだ。その相手は変わらず騎士に任せて魔術師の助けに入る。
魔術師の魔法は、自由自在に使えるのは火魔法だけだ。少し自由なのが土魔法だ。水魔法はジャベリンまでしか使うことができない。白狼と一緒に戦っている時には火魔法を使うことができないため、基本土魔法を使うようになっている。
土魔法は賢者まで行っていないため、火力が高い魔法を撃ち続けることはできない。火魔法と風魔法の欠点がここで発揮される。エネルギー系の魔法は1回当たると効果がなくなる。魔法同士がぶつかってもそうだ。物にぶつかっても終わりだ。貫通すればまだその魔法を使うことができるがあっても風魔法で、その時は滅多にないだろう。魔法の撃ち合いになっているが決着がつかない原因だ。
使う属性は判明している。そこをそう勝負をつけるのかだ。前衛がいないのだから、殺しに行っていいよね。魔力操作で、水溜りのようになっているところから魔力を抽出する。それを球体のように丸め、複数個飛ばした。
投げた瞬間棘が生える。当たれば突き刺さり、あたらなくても地面に突き刺さり転がることを避けるためだ。ファイヤーランスが多く飛んでくる。邪魔をしないようにウィンドランスは封印しているようだ。互いにぶつからないように譲りあっている。そのため、中心部分が全く撃たれていない。そこを通ることで安全にオークの方に向かうことができる。
譲り合いの精神はいいがこんな時には不利になるだけだな。真っ直ぐ飛んでくるウィンドランスをシールドで防ぎながらそんなことを考える。
効果範囲に入った。魔力の棘を長く伸ばし、ふくらはぎ裏を突き刺す。予想通りだな。魔力精密操作の影響で離れているところでも形質操作ができる。魔力を放出していれば、妨害されできなかっただろう。だが、魔力を無駄にしないために放出は滅多にしない。初見殺しだな・・・。
持っている杖を突き刺し、棘の生えた球体を破壊する。そして風魔法使いだけが魔法を使い、他のオークは周りに落ちているものを破壊するために動き出した。左右に避けることができるようになったのだから、避ける範囲が広がった。
棘ボールを上に飛ばし、オークの顔にぶつける。手元に魔力を集め槍の形に変形させ、それを投げつける。腕に突き刺さり貫通する。即破裂だ。崩壊させるのではなく破裂だ。そうすることで腕が弾け飛ぶ。近づく前に魔術師のファイヤーランスの曲射が当たり、爆発する。
念の為分身体で殺してくるように命令を出した。残っていてももう、動くことができないただの屍のようなオークだろう。分身体で十分だ。騎士の方も終わったようだ。黒炎が全身に周り炎症ダメージで死んだようだ。
ダンジョンの氾濫もこれで終了だな。
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