第1005話
宝箱に入っていたのはあの蝋燭とサングラス、魔石だ。蝋燭とサングラスはあの女王のものだ。そして、この魔石はこもっている魔力の質から見ると女王のものではないだろう。盾持ちのものだろう。
蝋燭には同じように蝋人形生成のスキルが付与されている。だが、少し劣化版のようだ。吸収して使用回数を戻す効果は持っていない。使い切りタイプだ。使用できる回数は同じく10回。使えることもできるが、ゴーレムの代わりになっていて使い勝手のいい分身体や弱い召喚獣で事足りる。
持っていてもいいし、売ってもいいな・・・。使えるかもしれない。そう判断し、マジックバッグに入れた。1年経っても使わなければ、絶対に売ろう。そう決意した。使うかもで置いているものが、マジックバッグを圧迫している。それを減らすために期限を設けた。
そして、サングラスだ。鑑定の結果、未来視のサングラスだそうだ。視界に収めた数秒後の未来の状況を見ることができるようだ。これが原因で魔法が全部防がれたり、俺を視界に入れようとしていたようだ。弱点は明白だな。砂埃や闇魔法で視界を無くすことだ。それか夜の真暗闇のままで攻撃しても良さそうだ。暗視がついていなければ暗闇では何も見ることができない。何も見えないのであればこのサングラスも効果がないだろう。
普通に強いな。けど、見た目がな・・・。普通の丸メガネとかなら良かったが、変なアタッチメントがついている。それが死ぬほどつけたくない原因だ。あとはサングラスに耐久値増加とか物理防御力増加のバフがされていないことだろう。破壊されやすいのはもちろんだ。1番厄介なのはグラスの部分を破壊され、その破片が目に刺さり目潰しになることだ。強いけど付ける価値はない。
あの腹に攻撃をしようとした時に振り返ったのはなぜだ?一応背後(はいご)からの奇襲だ。視界に入っていないのだから、攻撃をされることもないはずだ。可能性があるのは、突き刺し貫いた刀の先が視界に映ったのかもしれない。剣先が背中から出ているのだから、後ろからの奇襲に気がついて当然だ。
未来視をつけてみたが気持ち悪いなこれ。慣れるまでに時間がかかるのと、一定のステータスが必要なやつだ。あと人を選ぶものくらいか?脳の処理にもう1つの工程が追加された感じだ。未来と現在の視界を切り替えにくい?みたいな感覚だ。現在の視界と、未来の視界どちらもがそのグラスに写り脳に情報として与えてくる。
そのため、どっちが本物かの区別をするという工程が追加されてしまった。ボス戦とかで本気でやらないといけないとかであればつけていればいい。だが、通常の魔物と戦うときにこれをつけた時は、目と脳が疲れてしまうな・・・。視界に入れておきたかったのはこれが原因だろう。サングラスを持ち上げてどれが本物かの確認をしてもいいが、その時間が勿体無い時も使うことができない。
あらかじめ、動きどっちが偽物か判別していればその判断する思考に陥ることはない。それなら最初はサングラスを外していて、出会った瞬間につけるとかか?視界に入っているものだけというのがきついところだ。ちなみにこれは魔力消費がないようだ。
脳への負担が大きいのがデメリットだろう。王子で検証してみるか。
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