第994話
41階層に行くか・・・。絶対に時間がかかるタイプのものだろう。だが、制限時間も何も書かれていないのだからゆっくりとクリアしていこうか。前来た時と同様に貴族の頭を取るように書かれている。要するに殺せということだ。
貴族の情報くらい書いていてもらいたいものだ。少し走っていた振り返ってみると、どこに入り口があるのかがわかる仕組みになっているようだ。そのまままっすぐ行くと都市に到着する。木製が多いのであれば、火を放つだけで殺すこともできるだろう。
入り口の門では、門番が立っており検閲をしていた。荷馬車やリュックを背負った人が入っていく。何やら紙見たいなものを出していたのだから、あれがないと通ることができないだろう。ラノベであるように町が魔物に殺された。とか同情を誘うなんてできるわけがない。
普通であれば不審者だ。そう易々と街に入れる方が間違いだ。スパイやアサシンもいるはずだから、本当に入れる方がおかしいまでもある。一歩間違えば反逆者の共犯として動かされてしまう。
その前に言語が違う。人間?を殺すわけだ。その罪悪感を薄まらせるための方法だろう。あり得るのは擬態した魔物とかだろう。隠密を発動して、塀をシールドで飛び越える。不審者の不正確な侵入方法でアラームが鳴り、敵の侵入を知らせるという方法はないようだ。
この街にいる人が怖がらないように貴族やその周りだけが知ることができるようになっている可能性もある。すぐにここを離れるか。侵入してすぐの目の前には宿泊街があった。その屋根の上に移動をした。
右は教会だ。大きめの教会が立っており、一眼見るだけでわかる。あそこは襲撃する方が愚かなところだ。運が悪いとそこに貴族が行っている可能性もあるか・・・。
その反対の左側から行ってみるか。左手側には進んでいくと、だんだん家がボロボロになっていく。端の方はもう家か?と思えるほど手入れされていないようだ。普通ならここをどうクリアするのだろうか?正面突破になるとかなのか?
どうやら39階層の街に似ているような気がする。似ていることはよくあるのだから、100%復元されたものだろう。ということはボスがいるのは、奥の方にある貴族の屋敷だ。兵士がいるがザル警備だ。隠密を発動していた状態で侵入することができた。
どこからこの屋敷に入ればいいか?どこを狙って殺せばいいのか?侵入位置は裏口でいいかな?そこにメイドがいるから、その出入り口から入ればいいだろう。洗濯物を干しているメイドの後ろをゆっくりと近づいていき、洗濯物を干し終わり屋敷の中に戻っていくのと一緒なタイミングで中に入っていく。
屋敷を爆発させてもいいが、もしここに貴族の主がいなければもっと頑丈なところに入られる可能性がある。大人しく見つけてから爆散させる方がいいだろう。1階には調理室や、食事処といたものがある。貴族がいるとすれば2階かな?2階の方が距離があるため、襲撃からは簡単に逃げることができる。
あり得るなら、その貴族がいる部屋に入るための合言葉がいるとかそんな感じだろう。貴族の部屋の位置とか、確認しておけば良かったな・・・。階段の奥の方になるだろう。日光がよく当たる場所は客室として使い、日陰のところは物置になる。その日光が当たるところの近くに貴族はいるはずだ。
隣の部屋が空いていたので侵入し、隣の部屋に聞き耳を立てる。厚い壁だが魔力で聴力を強化することで聞こえてくる。この向こう側のようだ。予想通りの場所に貴族はいたようだ。その壁に爆弾を設置する。そこにカースウエポンを2体召喚して、地面に置いておく。
爆発だ。その拍子にその部屋の窓ガラスが割れ、壁が取りこわさえる。さらに壁が飛ばされた残骸がその窓ガラスを破壊する。壁際に立っていた1人の老人は死んでしまったようだ。カースウエポンがその空いた隙間からやってくる。
そのカースウエポンを壊し、ベルを鳴らす。騎士が動き出したようだ。階段を急いで上がっている。貴族は深々と腰を下ろし、窓際の椅子に座った。その首裏をカースウエポンが突き刺す。1体目のカースウエポンはまっすぐ穴を経由していたが、もう1体の方は窓経由での攻撃だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます