第567話

 長いなー。闇雲に魔法を放たれ、それを凌ぐ戦いをしている。あの時に負けは確定しているが、それを受け入れてもらわなければ試合は終わらない。気絶かー。腹に打撃をぶつけるか。そうだな。


 アースピアーを発動させる。目標はその腹だ。頭に当たれば死は確定だろう。そのため避けたり破壊したりするのは確定だ。相手はファイヤーランスで迎え撃つ。落ち着いており側面に当て爆発させることで横にずらす。


 注目が魔法に行ったことで分身体を前進させる。俺の後ろにも分身体を設置し、同じ魔法を連射させている。その間に俺も行動を開始する。真っ直ぐきている方と魔法を放っている方、どちらが本物か判断が迫る。


 さらにどちらかを確実に止めなければ時間が経てば不利になる。その判断は、近づいている方を止めるという判断だ。やはり落ち着いているな・・・。だが、近距離戦闘をしたくないというのがわかる。


 そんなことをしても無駄だけどね。隠密を開始した俺は、もう背後に立っておりいつでも攻撃が可能だ。その背中を殴り飛ばした。アースピアーがその腹にあたり、胃液を吐き出しながら地面に転がる。ファイヤーランスを空に構えいつでも撃ち落とすことができる状態にすると、審判が止めに入った。


 もっと早く止めにきてほしかった。そして最後の試合はピンクの悪魔と前回も参加していた土魔法使いの人との対決だ。囲いを作ってから、安全圏から魔法を飛ばしてくる戦い方だ。どう対処するのかワクワクしている。普通に戦うなら不利だが、囲いができるまでに倒すことができれば勝利になり得る。


 開始と同時に、持っている特殊金属の武器を投げる。もちろん余裕を持って回避をするのだが、それだけでは終わらない。引き寄せたのだ。糸により引き寄せその途中で武器を変更させる。もちろん引き寄せる時に魔力を込めれば引き寄せ方なんて自由自在だ。物理法則を無視した方法も取ることができる。


 背中に突き刺さった。それと同時に突き刺さったところが開き両腕と体を固定させた。もう1つ装備している。切ったことにより、サイズが小さくなってしまったのとこれを合成しある程度の長さを維持している。


 だが、問題なく魔法を発動することができた。その発生した壁に作った剣を突き刺した。いくつかの足場が発生する。そこを踏み台にし、頂上まで上がった。その武器を地面に落とし、階段がわりにした金属を手元に戻す。


 魔力に反応し、少しづつだが引きずられる形で悪魔の方によっていく。そしてその縄を操作し首元に針のような形のものを発生させ、勝負はついた。眼球スレスレでも良かったが間違いが起きた時に困るもんな。

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