第996話

 残りの月曜日は、オークナイトを殺すことでレベル上げを行っていた。そして、火曜日がやってくる。暇なためリボルバーで早撃ちの練習をしている。あれかっこいいけど実用性皆無かな?同じ的に対してするのであれば効果的だが、違う的にすることでその威力が小さくなる。あとは、練習不足からくる命中率の悪さだろう。


 胴体に当てるのなら、ともかく、即死を狙うために頭を撃つことなんて絶対に不可能だ。即死がなければ距離を詰められることになる。やっぱりなしだな。まあ、楽しいので1つの的に早打ちを繰り返している。


 楽しいけど・・・って感じだ。ショットガンの弾の改良をしている感じだ。今使っているショットガンの弾は、何も考えずになんとなくのショットガンにしていたため、撃った瞬間即分散するタイプのものだ。よくゲームであるタイプのものだ。


 実際のショットガンよりも、弾の収束性が悪いようだ。通常であればもっと遠距離でも使うことができるらしい。調べているとそうなっているようだ。撃ってから爆散するまでの時間が長いのか?仕組みはよくわからないが似たようなことはできるだろう。


 薬莢を擬似的に作り出す必要がある。それだと1発の1発の魔力消費が大きくなってしまうだろう。元々リロードがいらないのだから、別に取り出しをする用の薬莢にしなくていい。それならシールドで代用可能だ。


 今までの使い方でよく戦ってこれたな・・・。少しでも近くですれば、変な飛び方をする弾丸で怪我をしていただろう。これで中距離以降の射撃精度の問題が解決できた。発射速度は十分になるのだから、当たるまでに広がる距離は狭いはずだ。


 詳しく説明すると、通常のショットガンを打つときに薬莢があることで、横に飛ぶ力が軽減され真っ直ぐ飛ぶように設計されている。さらに発射スピードもあるため、広がりが収まりあまり広がらない状態で着弾する仕組みだ。


 だが、俺が作っていた銃には薬莢がないため、発射された時に互いにぶつかり合うことで方向がおかしくなっていた。その結果、至近距離でないと効果が薄いという武器が出来上がっていたのだった。一歩間違えば跳弾で大怪我を負う武器だ。早々に使うのをやめていて正解だった。


 他の武器は弾頭が飛ぶ仕組みのため、問題はない。魔法銃の方はショットガンをまだ作っていないため、これも問題ないだろう。魔法銃のショットガンを作る前でよかった。作ろうか考えていたところだったため、止まることができてよかったと思う。


 この考えができていないままショットガンの魔法銃を作っていた場合、跳ね返った魔法同士がぶつかり爆発する。その結果、持っている腕の部分まで爆発で怪我をしていただろう。一応ショットガン問題もこれで解決か?


 何回か撃っていたが普通に痛い。立ちながら撃つのが当たり前の武器だ。反動を逃すことができず、支えている体にガツンとくる。受けた状態のまま耐えることができるが、ジーンときてしまう。防御力が上がっていたり、反動の痛み無効とかそんなスキルがあればいいけどな・・・。

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