第877話

 疲れているがスクロールのテストをするか・・・。正直明日の魔法の授業ですればいいが、絶対に忘れる。あとコントロールをできるかどうかが怪しいことから、周りを破壊する可能性がある。一番の理由は、そこに行くのがめんどくさいからだ。1年のところにわざわざ移動するのがめんどくさい。的を当てるだけであれば、そこに行くのが一番だ。1年とかのところで一緒に魔法を使いたくないという理由が一番大きいかな。


 昨日するつもりだったのがずるずると伸びている。このままだと、しないままで終わってしまう可能性がある。それだけは一番避けないといけないことだ。ということで、魔法の訓練場にやってきた。スクロールを破いて、使うだけだ。


 そんな簡単なことをして、効果を確認すれば終了。とのことで、スクロールを破く。ウィンドボールが発動し、的に当たる。使う時に魔力を持っていかれることはなかった。ただ、普通に魔法として使うよりも威力が低いことが気がかりだ。


 作ってすぐ使えば威力を維持できるのかもしれない。その実験をしないとな・・・。作っていた魔石をくり抜いたハンコは持ってきていない。とのことで今度するか。新しい液体の用意も必要なのだろう。したいことができてしまったな。火曜に学校で錬金術をして液体と紙を作ってから、即実験だ。


 あとは魔石の質か・・・。あれを何個も作るとかはしたくない。魔石に込めている魔力の量を多くするだけでいいか。量産するのが目的だからこうなっても仕方がない。


 自然蒸発のように、液面から魔力が空中に逃げ出しているのかもしれないな・・・。いろんな仮説を立てることができるが、この仮説が一番近いだろう。破いたスクロールを合わせ、再び魔法を使うことはできない。


 使い終わったスクロールは燃え出し、その存在がなくなる。本来の力以上を出したことが原因だろう。インクの魔力と、魔法陣の効果が発動することで使えるようになると考えていた。だが、魔法に耐性がなかったのが原因だろう。スマホをずっと使っていれば暑くなるような現象だろう。


 本来のスペックで出すことができるギリギリをついたため、スクロールが使い終わると同時に燃え出すのだろう。スクロールとして埋め込む魔法が強かった場合は?使うことができず、すぐに燃え出すとか?


 そうだと危ないな・・・。インクと紙の品質を上げないといけない。それならスクロールが失敗する確率も減るだろう。紙の品質ねー。厚紙にするとか?まさか、紙から自分で作る必要があるとか?まさかそこまではいかないでほしいな・・・。せめて専用の紙がドロップとして出てくるとか、そんなのであればありがたいな。

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