第84話
朝起きて体を軽く動かしてみたのだが、動く、動くぞ。昨日なら、熱のせいでめっちゃ重く感じていたのだが、今は羽が生えたかのように軽い。これならいろんな動きをすることができそうだ。
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場を飛ばしてダンジョンにやってきた。暫く行っていなかったダンジョンだが、念の為にオークが出る6階から始めている。一太刀で仕留めきれないが、当たっていると、半殺しになっている。30分ぐらい経った頃だろう。準備運動が終わりコボルトの階層に行く。
今回熱が出たのは、運動不足だからだ。決して上裸で寝たからではない。という考えのもと運動がてら、刀で行こうと思っている。忘れる前に・・・
「スイッチ、スイッチ」
ポチッとスイッチを押すと、カメラが中に浮く。そして動いてみたのだが、背後を取るように動くことがわかった。しかも結構早い。速さ的にいうと、2階の通常のゴブリン程度の速さだ。
というか、最近レア個体に合うことはない。これがラック上昇様の力なのか・・・。ピンチになるくらいなら、安全がいい。これが俺の考え型だ。そのためラック君には、安全としての運を使って欲しかったのだが、結果は、レア個体との遭遇ばかりだった。
だが、最近ではいうことを聞いてもらえるようになったのか、レア個体との遭遇をしなくなった。(言うことは聞いていません。全てたまたまです。たまたま出てきていないだけで、運が”良ければ”出てきます。)その分、収入は落ちてはいるのだが、落ちたとしてもまだ生きていくのは余裕でできるほど貯まっているのが現状だ。
国公立の大学であれば、4年間の授業料は払うことのできる金は貯まっている。そういえば、MP上昇買うんだった・・・。忘れてたわ。訂正だ、3年間の授業料は払うことができる。言っても大学でも稼ぐことができるようになればこれが2倍3倍に膨らんでいく。それがもう確定だ。
そういえば、7階のコボルトのドロップ品は、素早さアップと、魔法防御アップの2種類が追加された感じだ。だが、全く落ちないので存在を忘れていた。というか落ちても使うだけなので、売るつもりはない。できれば魔法防御力上昇は欲しいなー。
とリーダー個体のいないコボルト集団を一太刀毎に葬り去っていっている途中だ。硬さ的には、オークの方が硬い。だが、素早く避けてくるので注意が必要なだけだ。それ以外は警戒する必要がない。
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