第13話

 とる職業は短剣に補正がかかる職業だ。盗賊や、アサシンなんかがわかりやすい。自分自身のレベルは名前の横に書かれていて、合計のレベルが基本となっている。職業が上がれば上がるほど、ステータスが伸びていく。職業ごとに伸びるものも違いがある。魔法使いではあれば賢さが伸びる。武器を使う系であれば攻撃力、アサシンとかであれば素早さといった感じだ。


 よし、盗賊にするか。いや待て、魔法使いにすると魔法が二つになる。ということは融合魔法ができるのでは?別の属性同士の魔法が合わされば威力が何倍にも跳ね上がる。同属性でもそうなるのだが、異なる属性の方がかっこいいと思わないか?


 あとは進化するときのスキルだ。魔法系統は特別で、一定のレベルに達すると他の魔法と合わせることで新たな属性が誕生する。火と水のように相性の悪いものだと何も誕生はしないが・・・。風と水ならどうだろう。雨しか想像できない。とりあえず、土にしておくか。


 落とし穴とか作るのに役立ちそう。落とし穴、定番中の定番の罠だが、動物系はよく突進をしてくる。そのため、トラッパーが存在する。こいつがいれば、経験値やドロップをより多く得ることができる。さらに、複数人を相手取る時にも役立つ。先に用意しといてそこにお引き寄せるだけでいいのだから。


 スキルレベルが上がると、バレット系統を覚えることができる。その際に風と合わせることで、その速さを上げることができる。その結果、威力が上がる。こんな方程式が出来上がった。


 とりあえず明日は、魔法を試すため。スライム狩りじゃー。


 _____


「さーやってまいりました。ダンジョン2日目。」


 周りを見渡しても誰もしない。そのため独り言が多くなってしまうのは仕方がないと思う。レベル一のスキルとしてはボール系が多い。まずは、ウィンドウボールからだ。放ってみた。中の空気が回転をしていて、その影響もあってか削ることや抉ることに特化している。アースボールだった。アース?地球と思ったが、土の英語だとソイルボールになってしまう。


 それならこっちの方がかっこいいと思う。だが、氷は魔法だと、アイスと間違わないように気をつけよー。と放ってみることにした。質量の玉といった感じだ。時に何もなかった。


「怯ますことはできそうだなー。」


 しばらく、練習をするつもりだ。その前に魔力消費量を確認しておいた方が良さそうだ。ステータスを確認してみると、残り20だ。そんなことより、ウィンドボールを発動してみる。18まで減っている。基本そのレベルごとの魔法の消費量は同じだと言われている。


 そのため、確認はいらないだろう。スライム狩りには、風魔法の方が適している。核に当たらなくても、身を削ることができる。核に当てることができれば一回で終わる。だがアースボール、君はダメだ。核にも当たりにくく、身を削ることができない。飛び散るだけであとは合体して終わる。風魔法も切るだけなのだが、風が飛ばすことにより質量は確実に減る。


 そんなことを繰り返していると、急に頭痛が起きた。魔力不足になると頭痛や倦怠感がすると言われていた。それは調べていたから知っていた。そのため、最初はレベル上げを兼ね魔法を使わずに戦った。


 ステータスをみると残り魔力が4になっていた。おそらく20%を切ると、頭痛が出てくる。その間の細かい時に倦怠感がくるのでは?


 頭痛がひどいが動けないほどではない。動かなくても襲われることはない。これが2階以降だったならきつかった。そのまま、のんびりと草原の転がる。


 肌を撫でる細かい風が気持ちいい。これが魔法でできるようになったら外でも気持ちいことは確定だろう。体調が良くなったら、またスライム狩りを再開するか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る