第12話

 ステータスの確認をするかー。部屋に冷めたジュースとコップを持ち込み、ステータスの確認を始める。まずはレベルの確認だ。あれからずっと狩っていた。それなりに上がっていてほしいところだ。一応 Lv5まで上がっていた。これで1しか上がっていなかったらとてもショックを受けていた。だがサブ職は1レベしか上がっておらず、Lv2と表記されている。


 そんなことよりもスキルの方が重要だ。真っ先に目に入ったのは急所突きというなんとも物騒なスキルだ。急所に当てることができればダメージが増加するようだ。スキルにもレベルがある。基本レベルは10が最大となっているが、これ以上進化がないと上限がなくなるらしい。


 なんと即死効果までついているようだ。こんな低いレベルでこんなスキルをもらってもいいのか?これなら、他の人も摂っているはず、そんなことを思い調べると、一件だけヒットした。職業がアサシンに進化した時に取ることができるようだ。だが、詳細を見ている時に獲得条件が書かれているのが見えた。何やら、急所に連続20回当てることと書かれている。さらには、レベルが近しい相手の時だ。魔法使いでは手に入れることができなかったが、この職業のおかげでなんとか手に入れることができた。


 さらに音減少と書かれていた。これは音を立てないように歩いていたことから手に入れたのだと思う。盗賊系のスキル構成になってきている。将来は有望なアサシンになれそうだ。こんなのに狙われるとなるとひとたまりもないだろう。


 魔法系統は何も伸びていない。何も使っていないのだからそれは仕方がない。


 さて一番の楽しみはユニークスキルのところだ。レベルが五の倍数ごとに新しいスキルを得ることができる。ユニークスキルの情報が何もないので、獲得できるかどうか怪しかったが、点滅している。これは確定だ。もし、これで別のものであればガチャで確定演出からのすり抜けを味わった気持ちだろう。


 さて、押すとするか。頼む・・・。サブ職獲得の横に矢印が書かれていた。それを押す前に、新しいスキルが出ていた。欲しいスキルを複製と書かれていた。効果は1週間でクールタイムは1日とかなり効果が長い。今は欲しいスキルがないので、サブ職を複製することにする。もう決定してしまった。悪い癖だ、詳しくみる前に決定してしまう。


 効果を確認してみるため、詳細をみる。悪かったらショックを受けるだけで済むといいなー。


 自分のスキルであればその状態でコピーし、持っていないスキルであれば、レベル1でコピーする。レベルアップも可能。また次の時に同じスキルをコピーすると、そのレベルからすることができる。入手するとそのレベルからできる。


 と書かれている。とりあえずはまだ複製をしたことには間違いではなかったようだ。「セーフ」というかこれ、普通に強い。パッシブでアップするスキルを複製すると効果は2倍になる。これが理解できるだろうか。


 ということでサブ職を選ぶとするか。とその前にサブ職獲得の横の矢印をおす。案の上レベルアップ解禁と書かれていた。おそらく、サブ職のレベルを上げることが可能になるようだ。潜る前にはサブ職の横にレベルの表記がなかったように感じる。


 よし、これで心置きなく、サブ職を見に行くことができる。取る職業も決めている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る