第59話

 ドロップは、大剣と魔石だった。純鉄製の大剣だと、500万はする。もちろん溶かして、別のものに変えるための材料として使われたり、初心者の武器として買われることもあるだろう。




 状態異常も起こすことができなくなったので、サブウェポンとして短剣を用いることにした。そのため、純魔法職のような立ち位置になっている。そのため、今後は魔法職ばかりをとることになりそうだ。




「けど、刀は使いたいな・・・。」




 ドロップとして刀が落ちた。その刀を使い戦いたいと思っていた。最初は剣士レベル20までいった先の上位職になる。だが、俺は使わずにレベリングするためのものだ。そのため、余裕で行くことができそうだ。目標は、一回降っただけで、斬撃が多くなる技だ。あれがしたいと思っている。




 買取金額を受け取り、家に帰える。




 召喚士と水魔法使いのレベルが20に上がった。だが、問題になるのは、威力不足だ。魔法のみに絞ると考えた際に、一撃で倒すことができずに長期戦になるということがわかる。それの対策をしなければならない。というか、召喚で物量で押し潰してもいいのかもしれない。そのため、ゴブリンを多く召喚して、圧死させようかな。




 今回考えていたのはこの理由からだ。そのため、今回は、剣士と火魔術師になった。一つ上の上級職になったことから、レベルの上限は、40だ。そのため、必要経験値が多くなることから、時間がかかる。そのため、時間を開けていたのだが、魔法専門で行くことにするならば、話は別だ。




 そのため、初めての進化職業だ。強化具合によっては他の職業も進化させるかもしれない。




 ということで待ちに待ったオーク肉を食べる。今日は生姜焼きで食べる。焼いている際に、甘いタレの匂いと共に、肉がジュージューと焼ける音が聞こえる。ご飯や味噌汁、千切りキャベツを添え、料理が完成した。




 まずは肉を一口食べる。




「んー!!」




 とても美味しい。いつも食べている豚肉と段違いだ。一口食べるだけで、甘い肉汁が口の中に溢れ出す。これなら、豚汁にしたら美味しそうだ。そこは親に料理を任せよう。




「もうないのか・・・。」




 美味しさのあまり、手ばかりを動かしていた。そのため、気がつくと肉がなくなり、米と野菜だけしか残っていなかった。おかわりもないので渋々、食べた。




「このオークがこんなに美味しいのだったら。ドラゴンの肉は・・・絶対に美味しい!!。」




 そう確信を持つことができる。そのため、もっとやる気が出てきた。

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