第369話
6月中の大学での出来事だった。
「ここにいるはずなんだけどなー。」
そう言いながら、近くにやってくるあの逆ハーの主格。名前は特に覚えていない。ピンクのやばい方として俺の中で認識している。授業としてのグループワークはもちろんある。だが、あらかじめ先生に決められているケースが多くあった。
そいつに関わるとグループワークがまとまらず破滅する。周りからはグループクラッシャー、ピンクと密かに呼ばれている。(言い出したのは俺かな?)戦隊モノの決めポーズをさしたいところだ。あるグループワークの時にボソッとつぶやいたのが他の人に聞かれていたようだ。それが広まり今に至る。
だが、見た目と異性を引き込み方だけは上手なようだ。それにやられた人たちがファンクラブという名の同好会を作ってしまった。ただ名前が名前なのでサークルまで昇華することはできていない。
確か、女神を愛でようの会だったか?確かに見てくれと言動は女神だと思いたい。だが、それ以外が神は神でも破壊神の方なんだよな・・・。まだいじめとかが起きていな分まだマシと言えるぐらいだ。もちろんいじめっ子の方はピンクの方だ。
そんなやばいやつに出会わないように図書室に隠れていた。図書室が快適すぎてついつい居座ってしまう。冷暖房完備で朝から空いている。しかも静かなため授業の合間の暇な時によくきている。
尾行もされていないはずだ。隠密系を使って絡まれないように移動をしているのだから。なぜここがバレた?まあいい、隠密系があるのならバレる心配はないはずだ。レベルも上がっており、ずっと使っている甲斐がある。
あの、赤色たちはまだ来ていないようだ。いつも後ろや横を歩いており、目の前に通る人や告白しようとする人を威嚇し妨害しているのが特徴だ。その反対側には緑がいるのがいつものことだ。ザインテリみたいな感じにメガネをかけており、髪は短く整えられている。
よく、1人でいることができるな。誰かしらのメンバーがいるはずなのに今日は1人だ。ファンクラブの誰かしらも見守っていることもない。
もう1人のピンクのおどおどしている方は、普通だった。男子に好まれそうな見た目をしているわけでもなく、ぶりっ子を演じることもなく普通だった。得意武器はレイピアだ。組手の時には男女関係なく組まされる。ほとんどの確率で戦うことが多く、毎回違う武器を使うものだから睨まれたりしていたな・・・。
今では普通に話すことができる人の1人だ。わかりやすく言うと周りから見れば委員長キャラ?みたいな人だ。ただ、仲良くなって話していてわかる。脳筋だった・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます