第927話
勇者の制限解除に近いものだろうか?スピードが急激に上昇する。この上昇具合であれば、まだ体が耐えることができるだろう。これ以上上がるのであれば、耐えることができない。そんなギリギリをついた戦い方だ。
多くのスキルを使っているのだろう。格上のモンスターも急激にスピードが上がったことによる奇襲で殺すことができる。やはり、去年よりも技術面ではあまり成長していないように感じる。成長しているのはやはりステータスか?
急激に伸ばすとなれば、経験値倍増のスキルだろうか?スキルレベルが低い時には、経験値の獲得量が減る。その経験値を吸うことで、このスキルのレベル上げの効率はバカみたいに早くなる。その状態で頑張ったのだから、今のステータスを獲得したような感じだろう。
ゴブリンが進化するように人間が進化するのか疑問になっていたが、最初の進化はこの破壊神になるだろう。スライム金属が役に立っていないのがダメだな。拘束をしても、その上がったステータスで無効化される。
スライム金属を使った攻撃は、防御力の前ではかすり傷にしかならない。空中で移動ができないのだから、空中に持ち上げることさえできれば悪魔が勝つだろう。だが、ギブアップかな?魔力を思いっきり込め、大きくしたファイヤーボールが落とされる。
圧縮してから放つ方が強いが、確実に当てるにはこっちの方がいいだろう。勿体無いという感想が強い。ファイヤーランスで同じことをすれば、地面に当たると同時に大爆発を起こすことができる。スキルレベルの差かな?
1撃で仕留めることができるのであれば、そんな強力な方をさらに強くしてまで使う必要がない。その怠惰な考えの結果、スキルレベルが低いままだ。馬鹿でかいものを落とすのであれば、そのまま落下させればいいだけだ。そこに考える力や、スピード調節をする必要があるという考えは一切ない。だが、瞬時に4つに分かれる。さらにその分裂は進んでいき、地面に落ちながら魔法が空中で爆発する。
その爆散され、地面が熱せられているところに立っているのは1匹の悪魔だ。持っている武器は鞭だった。武器を変形し、レイピアに代わる。鞭の一撃は早ければ音速の域に達する。それをステータスを持っているものが行えばどうなるのか。それは簡単に音速を超える一撃を出すことができるようになる。これが答えだ。
通常なら、音速を超えたスピードに武器がついていけず壊れてしまう。密度が足りず、耐久値が低いから起きてしまう現象だ。だが、集めることで密度を上げることができるスライム金属なら余裕で耐えることのできる耐久値も得ることができてしまった。その音速で斬撃を出した結果が魔法を切り裂いたというわけだ。
その爆風の中、破壊神の方も進んでくる。結果は破壊神の勝利だった。剣を受け止めた瞬間、あの斬撃で耐久値が減っていたのだろう。受け止めた瞬間武器が壊れる。その状態で首元に剣を当てられ、勝負はついてしまった。
次の相手は破壊神になるのか・・・。めんどくさいから嫌い。
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