第300話
あの種のダンジョンは来週も開催されていた。ダンジョン外からの情報を手に入れていないのかもしれないな。手に入れていれば、今週はなかったはずだ。今週が終われば、5月に入る。そこで一気にレベル上げだ。
今回は技術を鍛えることが優先かな。影分身が使い物にならない。それをどうにかして、受け流す技術をつけてもらいたいな。受け流すことができれば、ヘイトを集めて回避盾として採用できる。俺が、上手くなれば影も上手くなる?それとも影に教える必要があるのか。どっちだろうな・・・。
これが一番の問題だな。もし、影に教える必要があるのであれば、もうレベルを上げて殴った方が早い。技を鍛えるのであれば、役に立つことだからしてもいいけど・・・。とりあえず、試してみるか。召喚獣なしで最後戦ったのは13階のウルフまでだったような気がする。
14階で試してみるか。確か14階はコボルトだったはずだ。まあ、危なくなれば助けてもらうか・・・。
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やってきました14階、途中で金属ゴーレムを見つけてしまい。狩っていたので昼からスタートだ。ドロップは石だった。ちくしょう。
刀の戦い方ってなんだろうな・・・。カウンター?先手必勝どっちなのかな?影分身を出して移動中だ。動きも遅いので、分身体に合わせて移動をするとなると遅いな・・・。戦いの始まる直前に出すか、戦闘中に出したほうが効率がいい。
まずは分身体のトレーニングから行う。敵のコボルトは遠距離が2体、残りが近距離だ。短剣持ちが2体いるのでそいつらを処理してから戦闘を見るようにするか。
コボルトの背後から攻撃を仕掛ける。幸い、短剣の2体は先行して、敵を探しに行っている。その間に殺す。弓と魔法使いだ。一番最初に殺すのは弓だ。俺の匂いで気がついたのか、腰に装着している。短剣に手をかけていた。
俺が攻撃を開始する。匂いが強くなってバレていたのかもしれない。方向もバレており、短剣をガードする。1本の短剣でガードをするとしてもそんな体の全てを守ることができるという訳ではない。目の前に立っておりガードをしているモンスターをそのまま攻撃するわけがない。
ガードをしているのは首元だ。じゃあ、狙うのは足元だよね。鞘に手を置き、抜刀をする。短剣を警戒しすぎて、リーチの範囲を間違えてしまった。足を切り落とすことはできなくとも傷を負わすことはできた。
重心を前に倒し、倒れながら俺に攻撃を仕掛けるつもりなのだろう。攻撃後すぐに背後に回り、ファイヤーランスをその無防備な背中に叩き込む。
「シールド」
残っている魔法使いが、ウィンドランスを放ってくる。弓と戦っている時は放ってこなかったことを見るに、フレンドリーファイヤーを警戒していたのか?それとも一瞬で決着がついてしまい。打つことができなかったかの2択だ。
火属性か・・・。なら俺はこっちだな。
「ウォータージャベリン」
同時に他の魔法を使うことができない。それなら、今回は水魔法のレベルを上げるためのトレーニングとするか。一気に多くのファイヤーランスを出してくる。だが、俺に取っては少ないな。と感じてしまう数だ。それを打ち消した。
コボルトの上には、大きいファイヤーランスが鎮座している。魔力を込めたな・・・。鼻血を出していることから魔力は尽きかけ、コントロールもない。避ければ終わる話だが、その漢気には受けて立とうではないか。性別は知らなけど。
放つと同時に地面に倒れ込む。ウォータージャベリンを出した後、それを統合させる。形を形成しなおし、矢のような形に変化させ。飛ばす。
それはゆっくりだった。その魔力でウォータージャベリンを飛ばした方が効率がよかったな。と思えるほどだ。火は一気に消す方がいいだろうと思ってしたことだが、するなら魔力を一本に集中させるべきだったな・・・。
嫌な予感がする。
「シールド」
ガッという音を立て、シールドが壊れた。短剣部隊が到着したのか・・・。今は水蒸気の影響で視界が悪い。
「ウィンドジャベリン」
これで視界が良くなった。目の前には、短剣が2体。片手剣が1体だ。片手剣は、魔法使いを抱えている。今の相手は、短剣の2体だな。
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