第988話
「勝利おめでとー、何か考えながら戦った?」
「囲まれないようにと、戦闘に余裕が生まれるように戦いました」
「よくできました。というか、もう教えることはないです。師匠はお役御免となったのであとはソロで頑張ってもらうことになります。まあ、12月までは一緒にいるつもりだよ。1月からは1人で頑張れって感じかな」
「じゃあ、パーティー組んでもらえます?」
「それは無理かな?頑張って俺がいる階層に追いついてきた時にはパーティーを組んでもいいと思うけど、今は離れすぎているからねー。そんなことよりも新しくつけたい力って何がある?」
新しくつけたい力が何を刺しているのか。それは、強くなるために必要なものだ。攻撃が足りないと思うのなら、魔法を取るしか方法はない。それ以外ならスキルブックで能力が上がるやつくらいか?
「師匠みたいな仲間?が欲しいです」
「召喚獣ってことね・・・」
「はい!人数差を補いたいです」
人数差の不利を知っているのだからそれを補うために動くのが当然だよな・・・。するのかは置いておくとして、注意点だけを離しておけばいいか。
「OK.なら注意点を離しておこうか・・・。ちなみに欲しいのはどっち?」
「どっちとは?」
「調教師(テイマー)か召喚師(サモナー)のどっちがいいかってこと」
「師匠はどっちがおすすめですか?」
「俺かー?召喚師かな」
「理由とかはあります?」
「あるよ、流石になかったら俺も使っていないだろうからね・・・。まずは死なないってこと。もちろんHPが無くなれば死ぬのは変わりないけど、時間経過で復活すること。調教師の場合は、死んだらそれっきりで復活しないからね」
「かけた金がなくなるってことですね」
「そういうこと。例えば、一緒に戦っている白狼いるじゃん?今死んで一生召喚できませんってなると50万円くらいの損失になるね」
氷魔法を使えることを換算すると余裕で100万は行っているだろうな・・・。
「あとは場所かな?調教師になるとテイムした魔物をおく場所が足りなくなるね。スライムとかの小型生物ならいいけど。オークとかになってくると場所を取るよね?食費も嵩む。ってことで召喚師を選んだよね」
「じゃあ、召喚師にしますね」
「待って待って、調教師も召喚師も同様に戦闘で使い物になるまで時間がかかるから気をつけないといけないよ。まあ、決めるのは任せるけど」
「今はいいですね・・・」
「ソロで行き詰まった時にするくらいかな?人数が増えて使えるようになると、結構楽になるからねー」
パワーレベリングをしてから、戦闘の基礎を教えても問題ないし、最初から一緒にダンジョンに潜り直してもいい。1番は一緒にダンジョンに潜って、ある程度の階層までいくと、1人で登ることができるようにするとか、教育方法は人それぞれになってくるだろう。そこまでは口を挟むつもりはない。
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