第130話
11月の2回目のダンジョンだ。あの後、ご飯を食べている時や寝る前に考えていた。そう言えば暴れていた条件は怪我を負った時だな・・・。その状態を思い出してみると、首元を切った時、それと同時の内部破壊をした時ぐらいか・・・。
戦闘データがもっと欲しいな。今度は魔法プラス内部破壊を試してみるか。頭で内部破壊できれば、脳を一発で壊せるんじゃね?そんな理想が出てきたのだが、せいぜい頭の骨を折ることができる程度だと思っている。
ダンジョン10階にやってきているのだが、昨日に出会ってない人が大勢いるように感じる。ポーションを腰にぶら下げて歩いている。と言ってもその腕の高さがわかる。あの腰につけているポーションのストッパーだが、去年でたものだ。そして値段が10万円ほどでインフレが加速しているのがわかる。
あと、その人の装備が問題だ。装備という装備ではなく、軽装備と言えばわかりやすいか?おそらくあれが回避盾になるのだろうと思っている。と言ってもそんな回避盾という職業は存在していないのだが、わかりやすくてこっちの方がよく使われる。
と観察はここまでにして、俺の番がやってこようとしていた。いつも通り召喚をするのだが、今回はオークリーダーも召喚している。今回は囮兼盾役だ。頑丈なこともあり、大蛇の攻撃も何度か耐えることができるだろうと思っている。
そのまま睨み合っていても仕方がないので、ライトボールを目の前に飛ばし、爆発させる。これで擬似閃光弾だ。目を閉じ暴れているそれにファイヤーランスをぶつける。威力が上がったそれによって、突き刺さり燃え出す。その肉が焼ける焦げ臭い匂いが部屋を満たしてくる。
視界に慣れてきたのか。こちらの方に向いている。そして口を開けようとしてくる。そこに向かってファイヤーランスを飛ばした。口の中であれば、必ずダメージは入る。そう思って飛ばし、見事口の中に入った。そして毒が飛んでくると思い、魔法を展開しようとしていた。だが、次の瞬間。ボンッと大きな爆発音を出し、その口の中から黒い煙が立ち上がる。
そして動きを警戒しているのだが、全く動くことがない。おそらく気絶をしているのだろう・・・。近づき、首に刀を何度も当て、きり落とした。そして、その大蛇は宝箱へと姿を変えた。宝箱の中身を確認しその場で地面に腰を落とす。
「危なかったー。」
昨日の毒を吐いた時に風と水ではなく火を使っていれば間違いなく死んでいた・・・。それを思い返すと腰がひけてくる。待っている人もいるので、その皮を鞄に入れ順番まちに並ぶ。
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後書き
レベルが上がると、これぐらいの相手だと、魔法で地面と頭を縫い付けることができるようになるよー!!
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