第26話

 体育、それは皆が嫌うものの一つでもあり、協力することで仲間を増やすことのできるスポーツだ。俺は嫌いだが、もうしなくていいとなるととても嬉しく感じる。




 グループを組んでください。なんという悪魔の声だ。さらにこれが2人なら尚更だ。だが、ダンジョンが現れたことでその制度も終わる。ステータスで差が出てくる。そのため、不公平だなんやで荒れた。さらにスポーツの大会なんかもそうだ。




 特に世界大会ではダンジョンに潜ったことがあるものは全面禁止ということになった。だが、それが納得のいっていなかったものもいた。そのようなものたちからの反発もあったが、現在ではレベル制限となった。主に、5レベル以下とされている。




 興味のない話だ。




 土曜日でのあの戦いから、スキルが何個か増えていた。まず1つ目は集中だ。集中力が上がるというスキルだ。これに思考加速でもつけば強いが、まだ見つかっていないようだ。




 2つ目は気配探知だ。これは魔力も気力も使わないものだ。人間誰しも隠していなければ気配というものを持っている。それを探知する。これが弱いわけではない。ほら、後ろから人が走ってきていたら、避けることも容易い。




 最後に火事場の馬鹿力だ。HPやスタミナのどちらかが10%を切った際にステータスが20%上昇する。魔力も同じように上がる。そんなスキルだ。単純だが、強い。どちらかがギリギリということはそれほどまでにピンチなのだが、そんなことに出会わないようにしたい。




 また、職業のレベルだが、メインは13になっている。さらに風魔法使いが10に土魔法の方は10になっている。気づかぬうちに壁とされている10を超えていたようだ。下級職のレベル上限は20となっていて、そこから上に上げる際には進化をさせるか別の職業を選択することができる。だが問題はこのGMだ。これに進化があるのかどうかだ。もし進化がなければ積みはしないが、普通にきつい。ステータスの伸びが悪くなることに等しい。そのため、願っておかなければならない。




 レベル10を超えたことによって新たなスキルが獲得できる。とりあえず魔法職からだ。5レベルでは魔力消費量削減だった。だが今回は威力アップと書かれている。おそらく消費は変わらずだろう。魔力効率が上昇したのかもしれないこちら側は2.5%上昇だ。これで大きかったら、バグでしかない。やはりデバックをしっかりしているようだ。




 そのため急に強くなることが起きない。弱くなるよりかはいい。あれより威力が高くなるとどうなるのやら・・・。本題はユニークスキルだ。レベル10を超えたので獲得できる。それは、自分だけのスキルを作ろうと書かれていた。終わってるだろ。




 まだ戦闘に慣れていない。そのため、現在何が欲しいとか決まっていない。あるとするならば、サーチ系だったが手に入ってしまった。今回は、そうだなー。ラック上昇でもしておくか。そう思いラック上昇の文字を打ち込む。だが、存在していないということは作ることができるようだ。




 宝箱を開けた時に当たり外れがありそのはずれを引く可能性を下げたいと考えている。そのためのこれだ。さらにラックの表示は隠されている。マスクデータとして存在はしているようだ。




 これがわかる例としてはボスの宝箱だ。スキルブックやそいつが装備していたものが落ちる。だが、運が悪すぎるやつには、ポーションが落ちることもあったようだ。頑張って倒したのにポーションとかなんというか罰ゲームだろ。




 ということで、授業中にラック上昇を取得しておいた。これで宝くじが当たるといいなー。そう思ったが、宝くじは買っていない。

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