第27話

 そういえばあの指輪の効果を見るのを忘れていた。素早さにプラス3と書かれている。上昇の幅としては少なめの部類に入る。上に行くほど高くなり、最終的には%増加になる。スキルと同じ性能をしていることだ。強いに決まっている。




 さらにスキルがついていることがある。今回はそれに該当している。今回のスキルは魔力隠蔽がついていた。なぜ背後を取られたのかがわかってしまった。魔力感知では魔力を隠されるとわかるわけがない。そこをつかれてしまった。




 これで隠密力が上がった。魔法を使ってくる敵が現れてもおかしくない頃だ。匂い関係をどうにかしたいが、そんなスキルはなく徐臭剤頼りになってしまう。買い物とかも面倒だし、何より金がかかる。予備の短剣もあの日曜日に買いに行った。




 27万ほどしたのだが、貯めてきた金とお小遣いでなんとか購入することができた。そのため今は金欠だ。出費を減らしたい。




 話を戻してスキルだ。装備についているスキルには特別なものも存在している。例えばドラゴニュートになることができるとかだ。ドラゴニュートは簡単にいうとドラゴンっぽい人型の生き物だ。名前にドラゴンとついていることから、とても強いことがわかる。




 防御力はワイバーン、攻撃力はキメラ並と言われているほどだ。さらに一時的に口から火を吹けるようになるといった恩恵がある。この装備を持っていた人がいたのだが、死んでしまった。中には他殺ではないかという疑惑もかかっているほどだ。それほどまでに強い装備を欲して潜っている人もいる。




 恨みつらみがあっても仕方がないと思う。そんな装備を身につけていたら勝ち組は確定だ。さて今回購入した短剣はなんと、魔力を込めると毒を分泌するそうだ。もちろん使用者には効かないという安心設計だ。この言葉がなければ買うつもりはなかった。




 毒を持っていればもっと早く片付けることができていた。ふと思う。気力操作や魔力操作を手に入れたのはいいが、全く使っていない。というよりは使う余裕がない。といった感じだ。




 使い方とか調べてみると動画がいくつも出てくる。簡単にいうとゲームがリリースされてからすぐに序盤はこうすべきとかそれに近しい動画だ。そんな動画を見ていたが、全体的に威力が上がっている。さらに破壊力もだ。どちらかというと発勁に近いものかもしれない。そんなことを考えて休日を待つ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る