第881話
オークの焼豚やランページオックスの筋煮込み、コカトリスの焼き鳥の缶詰がある。昨日試食という名目で食べたのだが、普通に美味しかった。オークの焼豚は言わずもがな、筋煮込みの方はおでんとかでよく出ているものに近いような感じだ。
ほろほろとしており、口に中に入れると噛まずに砕かれていく。そんな柔らかさだった。しかも、残っている汁には出汁が効いている。魚がベースの出汁に肉の味だ。合わないわけがない。ゴクゴクと飲み干し、完食だ。
焼き鳥の方は、塩とタレがあった。子供にも良さそうとのことで全てがもも肉になっている。開けると謎の力により肉が暖かくなっている。タレの甘みと、ほろ苦さがあって美味しかった。鶏肉にも下味がしっかりとつけられており、味が濃くご飯がすすむ。
今回のイベントは、この食糧系の階層を周回することに決めた。日曜日にこの階層を周回し、月曜日になった。イベント中だが、元から予定していたものだ。忘れてスルーしてはいけない。とのことでスクロールのテストを開始する。
魔石を砕き水を入れ錬金をする。これで魔力がこもった水の完成だ。半分に分け、そこにインクを入れ再度錬金することで魔力のこもったインクを作り出す。一旦1つの素材は完成だ。残りの半分を紙につけて錬金することでスクロールを作る素材が完成した。
使ってみると、昨日よりも威力が高いものが完成した。そして燃え出す。前回のスクロールよりも強くなったが、通常の魔力で放った魔法の方が強い。人間で持っている魔力以上の魔法を使う時には、魔力の他にHPを使用する。それと同じようなことが起きているのか?
紙にはHPはない。だとすれば減らされるのは耐久値だ。燃え尽きなくなっている理由にもなるな。だとすれば、原因は魔力不足だ。錬金する水を魔力が過剰に込められた水に変え、それでスクロールを作ってみた。その結果は、成功だ。威力は普通のウィンドボールと同じぐらいの威力になった。そのスクロールが書かれていた紙が、燃え出すのは当然だ。だが、その燃える火の強さは弱い。半分以上残るようになった。
全部を残すためには、紙の方も魔力を過剰に込めないといけないな。全部に魔力を過剰にこめることで完成したので使ってみた。破くのは少し勿体無いように感じるが、やってみる。引火せずにさっきと同じ威力で魔法を放つことができた。
燃えない代わりに役目を果たしたと言わんばかりにインクの色が抜け落ちる。これが成功した時の現象だろう。これを強くしていく必要があるのか・・・。スクロール用の紙を作ることができるようになったのはよかった。
だが、ウィンドジャベリンとか次のレベルに行けば、必要になる魔石の量が多くなるのでは?それなら作らないほうが良さそうだな・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます