第880話
特殊効果がついたものをドロップするのはわかっている。なら副次的な効果がついているものがあるはずだ。ダンジョンの低階層からの攻略だ。まず、1階層はいつも通り何も変化がない。2階層のゴブリンやコボルトのフィールドは土砂崩れが起きているようだ。
雨は降っていないが、地面がぬかるんでいる。さらに樹木が土で流され根を見せているものもちらほらある。そんな禿山の近くに、ゴブリンやコボルトがいる。そこに多くの人が集まっている。聞いてみると、ここは固定リポップのようだ。
そのため、リポップしてきたゴブリンを殺すために順番待ちをしている。他にリポップしているところを探そうとしても、地面がぬかるんで移動がしにくいとの理由で行わないようだ。コボルトも似たようなものだ。
向こうのコボルトも対策が何もできておらず、素足で地面を歩いている。そのため、足には泥がついており肉球の滑り止め効果を発揮できていないようだ。そして、コボルトから例の防犯ブザーがドロップした。周りに人がいないことを確認し、ブザーの紐を引き抜く。
普通にうるさかった。だが、近づいてこようとしていたコボルトたちが皆散り散りに逃げていく。これが副次効果なのだろう。敵対モンスターは逃げていく効果か・・・。ある程度の階層までは使えそうな効果だな。撤退の時でも良さそうだ。
オークは焼豚の缶詰だが、ベースが塩とタレのもの2種類がドロップとして現れる。必要はないが、マジックバッグの中に入れておいた。必要な時に食べればいいだけだ。8階層のアンデットは、掘り起こされた墓地のような感じだ。
おそらく墓荒らしが元のモデルだろう。怒りによるバフが入っているのか、目が赤く光っており凶暴化しているようだ。スピードも少し早くなっているのか?よくわからない。このドロップはアイス枕だった。しばらくの間冷え続けるものだ。
時間制限やクールタイムがある。15から、朝の5時まで使えるといったものだ。朝の5時から15時までが使用不可能なクールタイムといったものだ。これは使えるな・・・。災害時に1番怖いのは夏に起き、熱中症になることだ。
それを防ぐことができるものだな。仮設住宅とかであれば冷房がないケースが多い。そのため、部屋が暑くなってしまう。数を多くすればすぐに解決ができるな。今の所これが一番良さそうだ。さらに、ここで懐中電灯がドロップした。ライトがついており、中が空洞になっているようだ。蓋を回しその中に適当な魔石を放り込めば使えるようだ。
へー。良さそうだな。大蛇のところでは、防寒耐性がついた布がドロップする。これで体を温めさせたいのだろう。その他いろいろな防犯アイテムがドロップとして存在していた。あの防犯ブザーは11階層以降は効かないようだ。どこか遠くに離すのではなく、引き寄せてしまう。そんなアイテムだ。
経験値が欲しいならこれを使えば1発だな。経験値はあまり美味しくないから、別にいいかな。
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