第905話

 最後の魔術師の確認だ。1番順当に進化をしているのは魔術師だ。全員が尖りに尖っている中、唯一のまとも枠と言っていいだろう。順当に進化していいけば次は賢者かな?ステータスを確認すると、火魔法は賢者まであがっている。他に複数の属性を賢者にする必要があるようだ。火の賢者があるぐらいだ。


 属性が決められているのであれば、ファイヤーメイジゴブリンとかになっていてもおかしくはない。というか、こっちの方が主流だったのかもしれない。調べていてもそれに近い名前しか出てこないことから、こっちも進化の道が変わっていたのだろう。進化方法としては、他の属性を戦闘できるレベルまで強くするとかだ。


 風魔法を強くしたことがこの理由に当てはまっているだろう。風魔法は一応魔術師レベルにまで上がっていた。上がってすぐなため、レベルも低かったはずだ。だが、それが既に賢者にまで上がっていた。こっちも進化による能力強化だろう。


 そして、次は水魔法のレベルを上げるようだ。氷魔法との相性がいい魔法だ。そうなるのは当然だろう。回復魔法を一応取っていたはずだが、レベルアップをする機会がないため、レベルが低いままだ。そうだ。チーフの召喚獣で戦わせて、怪我をしたやつを回復させるとかならどうだ?


 それなら成功するレベルアップをする速度が大きく上がったような気がする。おそらく、レベルが上がる条件は、回復したHPの量だろう。エリアヒールとかでも良さそうだ。そっちの方が、回復量は少ないが量を稼ぐことができる。


 レベルアップの効率は高くなるだろう。エリア内にぎちぎちに詰め込んで回復魔法をかけることで最大効率で回復魔法をかけることができる。それか、スライムを積み重ねて一斉回復でも良さそうだ。敵認定をすると回復魔法をかけることができないため敵にかけることで無理やり戦闘を続行し、回復魔法をレベルアップさせるという方法をとることができない。それができれば、スキルレベル上げの効率がよくなるのだけどな・・・。


 魔術師の能力チェックからずれてしまっていた。考えを能力チェックの方に戻す。魔力増加のスキルを獲得していた。これで戦闘の継続が楽になるだろう。新しいスキルというよりかは、自分の能力を引き伸ばしたのだろう。変わったスキルを持っていない。こいつもまた、魔力精密操作のスキルを手に入れている。それほど上がりにくいスキルなのか?


 手に入れている魔法も特に変わりはない。新しく魔法を手に入れるとなれば、なんだろうな?特にあって欲しいという魔法がない。あるのはサポート関係か?これ以上量が増えると、俺でも対処が難しくなる。そのため、バフかデバフ、エンチャントのどれかを対応してもらいたいかな?


 やってもらうのならバフだな。そう思ったが、魔力が絶対に持たないよな・・・。やっぱりなしだ。そのままでいてくれ、流石にもうすぐ並列思考とかその辺りのスキルが生えてくるはずだ。そうなれば戦闘や魔法を使うことに余裕が生まれるはずだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る