第647話
微グロ注意ー!!
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ここ最近、あの難民が収容された場所の話は一切出てこないな・・・。一番気になるところなのに全く上がらない。一時期出ていた時もあった。だがそれっきり、話題にならない。禁足地のような立ち位置になったのかもしれないな?
夜も耽っている時のことだ。突如その場所のニュースがなりだし、一人の男が取り押さえられている。そのカメラは突如として塀上を向ける。その塀の上からは赤く明るくなっていることから、内部では何かしらが起こっているようだ。
そして叫び声がそのアナウンサーの会話を妨害する。ぎゃーという叫びしか伝わってこないのもなんという皮肉だろう。その火から逃れるために飛び込んだのであろう。川からは砕かれた人の死体や、火傷を負った人の皮、血、内臓が流れ着く。
sideその地域
川がない地域もあるのだが、ここは川が残っていたようだ。その火は全てを焼き尽くすまで消えない。助けるべき消防隊はその壁の中に入ることができない。それよりも入っていいのか?という疑問が残る。中の情報は何一つない。
変なウイルスが蔓延している可能性もある。入ろうにも壁を破壊して入ることしかできないのだ。その壁を破壊しようにもすることができない。ある一人の男が水魔法をその中に打ち込み出した。そして呼びかけを開始する。
「水魔法の人は手伝ってくれないか!?」
そう大声を出す。だが、市民もこの外人らに苦労してきた人たちだ。新居を立て金が尽きているにも関わらず出ていく必要があり、金も少ない中引越しを強要されたりした人もいるだろう。
誰も声を上げようとしない。ただ、1人を除いて背の高さから見て高校生だろう。その人が参加を表明する。そして杖を持ち出し魔法を使い始める。少し恥ずかしそうにしているようだが、本当に水魔法が使えるのか?
そう思っていた。そして詠唱を始めた。詠唱が長くなればなるほど、作られていくウォーターボールは大きくなっていく。詠唱が完成し、ふよふよと塀中に行き爆発する。それと同時に発動者は倒れてしまった。
仲間で同級生であろう人に助けられ、その輪から外れることになった。若い人が頑張ったという事実がことを動き出す。他のダンジョンに行っていた人たちも参加を表明し始めたのだ。そして、その朝になり火は完全に消えましたとさ。めでたしめでたし、ともならなかった。
ほとんどが燃え尽き中心部には壁から魔法は届かない。ダンジョンがあったことから魔法が使える人たちが守ったのだろう。数軒の家がポツポツと残っている。だが、家の周りにある塀に張り付いている人や赤子を抱えている人が真っ黒に焦げ死んでいる。
その中の情報を朝に映しだす。もう一種のテロだろう。その犯人は高校生らしい。その動機は汚物は消毒しないといけないと思った。世紀末の出身者だったようだ。一応汚物は認めよう。SNSではよくやったとの声もある。
日本は狂ってしまったようだ。一度狂えば元に戻ることはできないだろう。この事件に慰霊碑を立てようとかそんな話が出ているようだ。どっちでも良くない?そんな意見が多く出ている。だがそうもいかなかった。
そのあたりでは呪いが発生してしまった。朝に撮影していたリポーターはもがき苦しむように次の日にはなくなっていたらしい。その撮影者や操縦者もだ。それを抑えるために急いで慰霊碑が組み立てられることになった。その人の裁判はどうでもいいからなー。
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