第1044話
その杭が装着されている状態で八景をした時の検証を行いたいと思う。崩壊している杭を魔力の鞭を伸ばし絡めとる。そして再びパイルバンカーに装備させる。体に攻撃が当たらないようにギアを前に切り替える。ゴーレムがその拳を振り下ろそうとしている。気力を杭の先端に集め、その拳での攻撃を受け止める。
当たったところから大きく崩壊を始める。岩石だったものが砂のように変わり地面にサラサラと落ちていく。ある程度刺さった瞬間に、気力を流し込み、外に向かわせる。完全な内部破壊だ。岩石が落下を始め、杭がすんなりと取り出せる。そこにあったのは、スライム金属だ。ただ、こっちのスライム金属は死体のようだ。
動くこともなく、ただの装備扱いになるようだ。手の指先までスライム金属があったとはな・・・。その管にパイルバンカーを突き刺し、その空いた穴からスライム金属が落ちていく。スライム金属を包んでいる筒は硬くはなかった。魔力を伝達させる必要があったからだろう。
この筒を作ることができれば、俺の自分のゴーレムを持つことができるのか・・・。置き場所にこまりそうだから、今は大丈夫だな。バランスを保つために、ゴーレムの体が組み変わっていく。岩石が左側に移動を始めた。
だが、その状態を維持できなくなり、移動させた岩石はすぐに地面に落ちていく。ゴーレムの岩石を体に引きつけていた原因は、魔力だったようだ。その魔力を伝達することができなくなったのだから。崩壊するのは当然だろう。
困惑しているゴーレムの背後をとり、パイルバンカーで殴り体を崩壊させていく。崩壊し砂になったところを風魔法で吹き飛ばし、さらに殴り続ける。これなら両手でしても良さそうだな。コアを見つけた。ギリギリ殴りでは届かないような深い位置に存在している。
パイルバンカーのスイッチを入れ貫通させた。これで終了だ。使い方次第では強いことはわかった。ただ、物に気力管理をやらせるの話だと判断した。おそらく気力を攻撃力ではなく、防御の方に変換している。それが原因で破壊力が足りなかったのだろう。
肝心のドロップは、スライム金属が少々と割れた魔石だ。ここでついにスライム金属がドロップした。あの悪魔がスライム金属を多く持っていたのはこれが理由だったか・・・。この殺し方をすれば、無限にスライム金属が手に入るだろう。
表面の岩石を破壊して、中のスライム金属を取り出すのか・・・。ハンマーとかでもできそうだな・・・。量的には、あのトラップの方のスライム金属の方が良さそうだ。生きたまま使役していたゴーレムはどれほどの強さになるのだろうか?そっちの方が気になる。
時間切れだ。家に帰る準備をしていた時だった。親からメールが入っているのに気がつく。どうやら、魔物が進化をしたようだ。進化をしたものはスライムで、金属スライムになったようだ。進化が早かった理由は単純だ。1番戦闘能力が低いことから、必要経験値が少なかったからだ。
進化した理由は、防御力特化にしようとしていたかららしい。そして、スライム金属を献上してくるようになったそうだ。これをどうしたらいい?との理由だった。金になるから置いておけば?と返信をしておく。スライム金属を作るのも1つの手なのかもしれない・・・。
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