第139話
あんなゴミ武器は置いておく。武器としてなら召喚してもいいかな・・・。HPがあるから、耐久値はこっちの方がありそうだ。遠距離は弓の方がいいのか・・・?ゴブリンでも弓を使っているぐらいだ。使う気はないがそっちの方が効率がいいのかもしれない。
あのイライラをぶつけるべく、あの3体と狼を召喚している。こっちの方が長くしてきたので安心感と安定感が高い。しかも前線を安心して任せることができるのが一番大きい。敵のゴブリンは、弓2体、剣2体、槍1体のバランスの取れたパーティーだ。
魔術師と狼が、弓めがけて放物線状に魔法を飛ばす。その時に、体を出すことで俺たちの方に注目がいく。そして攻撃をしようと詰め寄る。その時に魔法が当たる。そんな作戦だ。
魔法の準備を開始してもらう。準備ができたようだ。指で合図をだし、攻撃をしてもらう。その下からは俺たちがスピードを上げて詰め寄る。ゴブリンの前に立った。今にも矢を飛ばそうとしてミシッと音を立てそうなほど弓を引き絞っているのがわかる。
今戦闘が始まる。そう誰もが思ったその時だった。先ほど準備していた魔法が弓2体を襲う。俺の方に注目をしていたので、空への警戒はおろそかだ。そのため体が貫かれ息絶えた。その声を聞いた残りのゴブリンが振り返った。その隙を逃さないように俺たちは一瞬にして詰めた。
振り返る頃には上半身と下半身がお別れしている。他のゴブリンも一太刀で沈めてはいなかった。一太刀で仕留められなかったのはコマンダーだが、これは仕方がないな・・・。本当は中距離で指揮を出す職だ。そのため、攻撃力よりも戦闘維持の方に力を入れるように設計されているはずだ。
その影響か攻撃力は3人の中で比べると1番低い。そのせいで、一太刀で沈めることができていなかった。だが、工夫をしていて、一撃で殺せないのなら片腕を切り落とし、その次にもう片腕を切り落とすことで、反撃ができないようする。そうすることでゴブリンは逃げようとするので、そこを追い詰めて馬乗りになり、刺しまくるといった戦い方をするようになって行った。
騎士は言わずもがな、無双状態だ。威力がおかしく殴るだけで飛ばすための殴りにならず、貫通している。そのため耐えることがなく一瞬にして殺すことができている。一発で殺せなかったのはオークぐらいだろう。貫通することができても、元の体積から考えるとほんの少しだ。そのため、普通に動くことができる。
その日もゴブリン狩りをして1日が終わった。そろそろ新しい個体を見たいな・・・。そう思ってきたところだ。
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