第138話

 カースウェポンを使っての戦闘だ。前回の戦闘はカースウェポンのみで行った、そのため俺と一緒に戦ってみてその結果次第で、今後の職業を決めることになりそうだ・・・。


 カースウェポンを10体召喚する。今回の武器は、剣が2本、槍が3本、弓が1本、ハルバート1本、斧1本、短剣2つだ。おかしい武器が1つあるが別にいい。敵のゴブリンは6体だ。そして装備は剣が2体、短剣、弓、魔法、拳だ。なんというか、バランスのいいできたパーティーのように見えて仕方がない。


 弓は置いとくとして、他の物に命令を出す。命令出す奴も欲しいな・・・。今は集中だ。魔法でまずは弓を狙い攻撃をする。今回は魔法を禁止して戦うつもりだ。もし魔法を使うのであれば一瞬で倒してしまいそう。そのため確認にならない。今日は実験も兼ねてきているので、魔法は禁止だ。


 近づき、剣Aに攻撃を仕掛ける。遠くから弓が打たれるが、カースの剣によって落とされている。魔法は盾によって相殺されているといった感じだ。残りの拳、短剣、剣のゴブリンは足止めはできているが、殺すまでは行っていない。カースウェポン自体頭はあまりいいとは言えない。


 戦闘をしていればそんなことがわかる。ハルバートや斧といった重たい武器は、その行動が他の武器に比べて遅い。しかし、攻撃に行ったのは一番足が速い短剣に受かって行った。そのため、全く攻撃が当たらず、スカ振りばかりしている。


 手元に持っていた短剣2本を剣Aに向けて放つ。それを、払うように剣を振るった隙をつき、首を落とす。ゴブリンで戦っている時よりも時間がかかっている。その短剣が手元に戻ってきている。それを手に持ち、再びケースに入れる。


 次に剣Bに攻撃を仕掛ける。そして剣と剣がぶつかり、力が拮抗している時に後ろから槍で貫けれた。あと数秒避けるのが遅ければ、俺も貫かれていたのかもしれない・・・。


 そして、次は魔法だ、少しカースウェポンにイライラしてきたので、魔法を使ってしまった。自分の気分に合わせて使ってしまった魔法は、いつもより、大きくしかも回転がかかっており、貫通力が上がっている。それを魔法使いにめがけて飛ばす。


 それを消そうと短剣が間に入ったのだが、それごと消しとばし、そのまま直進を続ける。その短剣に釣られてやってきたカースウェポンも消えたがもう別に気にしていない。そして、魔法使いまで燃え尽き死んだ。


 残り2体、拳と弓だけだ。近づき防御をしている手を切り落とす。ガントレットを装備はしているが、それは手の当たりだけだ。そのため肩あたりから切ることで腕を切断し、心臓付近に刀を突き刺す。


 残る弓だが、矢がなくなりサブウェポンとしての短剣で戦っていたのだが、いつの間にか決着がついていた・・・。マジックハンドはやっぱいるな・・・。


 俺自身が考えている通りに動かないから余計にイライラが溜まる。ゴブリンであれば、相手次第で応用して戦う。だが、このカースウェポンは考えもしない。そのため、戦闘に時間がかかったり、相性を考えずに動く。最も酷かったのは、仲間同士で攻撃がぶつかっている時が何度かあったことが、もう考えるだけでイライラするので、カースウェポンとはおさらばだ・・・。

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