第78話
正直、そんな搦め手をしなくても目隠し状態の的に魔法を当てまくればいいだけなのだが、そのことにまだ思い至っていない。前にステータスを見ていて、気がついたことがある。それは、エンチャントを使っていないことだ。
もちろん戦い方的に合わないと言うこともあるが、使っておくに越したことはない。そのため、今日は5階層のオークとの戦闘訓練をしにきている。今持っているのは、土、火、風の魔法だ。土と火はよく戦闘で使っているので上がっているのがわかるのだが、何故風が上がっていると思う?それは、扇風機代わりに使っているからだ!!まずは一番攻撃力の高そうな、ファイヤーエンチャントだ。
火魔法を使っている時には、暑さを感じないのだが、このエンチャントを使っている時には少し暑さを感じているようだ。ステータスが上がっているので、一太刀で決着がついてしまうのだが、思ったよりも切りやすい。そんなことよりも、カウンターで使うのが一番いい可能性がある。
ステゴロ同士の戦いになった時や武器が壊れた時には、必ず蹴りか殴りがくる。その時に、手にエンチャントすることで、受け流す際にダメージを与えることができるようになる。と言っても、エンチャントを使っている人がそうそういなかったので、このことを忘れていた。
使っていると魔力の消費が激しい。そのため、使われないのだと思う。次に風だ。発動と同時に、刀の周りにウィンドボールがまとわりついてきているような感覚だ。武器同士でぶつかったところ、ぎりぎりのところで当たっていないと言う印象を感じた。これなら受け流したり、後退したりすることが簡単になりそうだ。
最後に土のエンチャントだ。わかりやすく言うと質量が重くなり、頑丈になる。それだけだ。わかりやすく、強いということもない能力だ。使い道は武器の応急処置ぐらいだろう・・・。折れそうになっている武器の補強程度ぐらいしか、使い道が思いつかない。
オーク相手に使ってみた感じ、一番使いやすそうなのは、風だ。装備にもできることがわかったので、装備にすることで、遠距離武器の対策になる。だが、カウンターといった攻撃力の低さがネックになる。だが、切れ味が一番高いので一番早く殺すことはできる。
次は火だ。切れ味は少し伸びる程度で、風よりかは少ない。だが、派手さやかっこよさということもある。一番重要なのは、そのカウンターの力だ。基本魔法を使ってくるものは少ない。そのため有利に戦うことができるようになる。これでコボルト攻略の糸口を掴めたような気がする。
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