第261話

 テストも終わり10月になった。今回はテスト勉強はしっかりしたし、問題はないはずだ・・・。今週は、ゴーレム討伐だ。まずはウッドゴーレムからだな。ダンジョンの16階にやってきている。木には何をかける?油をかけて燃やしましょうー。


 持参してきた油をウッドゴーレムに注ぐ。動きがオークよりも鈍足だ。攻撃?そんなもんないものと一緒だ。頭の上までシールドとジャンプで登り、頭の上から油を注いだ。俺が上にのぼっていることに気がついていないのか攻撃対象は全て騎士に向いている。


 全てかけ終わった。ファイヤーランスを飛ばして油に火をつける。そのゴーレムが燃え上がる光景は、小学生の時に行った宿泊学習でのキャンプファイヤーを連想させる。失敗して途中で倒壊、火種が大きくなって避難したいい思い出だ。脆くなったところから、重さに耐えきれず少しずつ朽ちていく。最終的に土煙を立てながらゴーレムが崩壊する。


 ドロップは木炭だ。しかも多い。これなら家でバーベキューをしたり、鍛冶に使えるようになるのか・・・。前もって調べていたのだが、コークス並みに温度が上がるらしい。それなら丈夫な刀が作られそうだな。俺は今の刀で十分だ。バーベキューで使うと一瞬で炭になるな。


 次は土だ。土の場合は、水魔法で土を押し流すか、スコップで掘り出すか?シールドばかり使っていたおかげで無属性魔法のレベルは、3まで上がっており新しく、マジックハンマーを獲得している。それならだるま落としみたいな感じに外ずっていくか・・・。ものは試しだ。


 アースゴーレムだ。その生成したハンマーを持つ必要もなく、自動で攻撃してくれる。そして、そのハンマーが自動で振りかぶり、反動をつけ足に向けて攻撃を開始する。その攻撃に当たったゴーレムの土が大きく削れ、後ろに飛んでいった。


 だが、それはすぐに修復され、バランスを崩し倒れるという結果にはならなかった。その代わりに体が変形している。であった時のアースゴーレムは少し腹が出ているメタボ体系だった(又の名を中年太り、ビール腹)。その腹がシュッと引き締まっている。


 回復をしたというよりかは補填をしたという方が正しいのか・・・。壊れていなかったので、今度も同じように体を削る。腕に当ててみた。繋がりが途絶え地面に落ちる。その落ちた腕から土が伸び足と結ばれまた腕に戻っていった。といっても飛ばされた部分は戻ってきていないので、今度は背が縮んだ。


 最後に腹を貫通だ。腹に当てて飛ばしたところ。ゴーレムの体が崩れ出す。あそこにコアがあったのか・・・。ゴーレムが復活した時にはそのサイズはフィギュアぐらいの大きさだ。コアも隠しきれず剥き出しになっている。それをデコピンをすると、ドロップの肥料入りの土へと変貌した。


 その後も土、木ばかりでレアと言われている金属には出会わない。金属に出会うと、運次第だが大量の金属が手に入りウハウハだ。その手に入った金属で武器を作るもより、売って金にして武器を買うのも良しだ。今日は金属を狩ることができなかった。


 また明日挑戦だな・・・。

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