第1148話
一応同期となる人とのご対面だ。同期となるメンバーの数は7人だ。俺を退けて男が3人、女が4人とちょうど半々になる感じだ。今回の試みは、カップリング戦略だ。簡単に言うとカプ中を釣ることが目的らしい。
「この8人で男女2人のペアを作ること」
そう言ってから俺を連れて来た人が入り口の扉の前に座り出ることができない状態に変えた。その急な試みにより、いまだに静まり返っている状態だ。誰も何も言い出さない。
「えっとじゃあ、配信歴と今まで到達した階層、得意なポジションとか言っていく?じゃあ、俺からかな?配信歴は6年で、そのうちダンジョン系は2年。今まで到達した階層は27階層、ポジションは中衛です」
指揮を取り始めたようだ。名前も決まっていないことから、自分の名前を隠しているのだろう。まあ、性別なんて見ればわかるから別にいいか。
「ダンジョン配信3年、階層は37、ポジションは後衛、水魔法をよく使う」
無口な人だな・・・。誤射をされそうだからあまりパーティーを組みたくないな・・・。
「つ、次行きます。えー、配信歴は0で、今まで行った階層は18、ポジションは前衛っす使う武器は剣っす」
後輩系男子か・・・。こうなると俺になるかな?
「はーい、次行かしてもらうね。配信歴?配信って言っていいのかわからないけど、5年かな?階層は42、ポジションはオールランダー別にどこでもいいかな?得意魔法は火と召喚以上」
「次はうちらの番か、配信歴は0、階層は36、ポジションは前衛。特に話すことはない以上。」
効率厨とかに見えてきたな・・・。
「はーい私が話すよー。まず、配信歴は1年かなー?クリアした階層は35階層、ポジションは前衛になるかな?メインはタンク寄りでやっていくつもりだよー」
ふわふわーっとした話し方だな・・・。少し眠たくなってくる。細い目を開き、なんかじっと見てくるな。そっと目を逸らした。
「あたしは鍛治師だね。戦闘は撲殺だから前衛、まあいろんな武器を使うかな。特に得意なのは釘バット。生産系を頑張っていたから、ダンジョンには興味がなくてあまり行っていなかった。階層は低めで16になる」
そう言って取り出した釘バットは、金属製のもので釘を打ち込んでいるのではなく釘の先端が飛び出しているものだった。・・・素材が釘だからこの名前にしたのだろう。撲殺というよりかは刺殺だろう。
「僕は、バッファーかな?がんばれーって感じで応援するよ?よろしくね」
僕っ子か現実で存在するんだな。ちょっと地雷臭あるから遠慮ってところだな・・・。階層も話されていないしここからどう分けていくかだな・・・。階層の高い順で分けていくのか、会話が得意そうな人と苦手そうない人で分けて取るのか。どうなるのだろうか?
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