第1221話
今日の最後の戦闘行ってみようか。時間か、なら始めようか。騎士を召喚した。そして、殺さない程度で戦えと命令を出す。腕に黒炎を纏わせ、黒炎は少しづつではあるが、体全体に向かって進んでいる。時期に魔法の鎧が完成するだろう。
黒炎の特徴として、魔法でしか消えないというものがある。鎧が完成すれば、当たれば自動で武器破壊に繋がるカウンターとなる。練習する必要はあるだろう。練習してすぐに鎧にすることができるようになれば最高だな。
婆娑羅は奥の手その1を使うようだ。マジックバッグから槍を大量に取り出し、それを宙に浮かせている。前のマジックバッグにある武器紹介で出ていた武器のほぼ全てが出ている。戦闘後に出すのは、自動修復がついているものと言っていたことから持っている武器全てが、自動修復付きのようだ。
魔力切れになってからの戦闘はあってはならない。なら最速で始めるのがいいだろう。空に銃をむけ、発砲した。それが合図となり婆娑羅が持っている槍全てに魔法の属性がかけられる。派手で攻撃力が高く、配信にはちょうどいい魔法だ。盛り上がるべきシーンとして使うことができる。38階層まで来ていたことはあるな。この階層にくるのなら、何かしらの1芸に秀でている必要がある。
・・・曲芸師とかピエロとか向いてそうだな。半分の本数の槍が発射された。騎士の左右を同時に挟むのと、上と正面から挟むように槍が飛ばされた。軍師がカースウエポンでしていたことを真似たようだ。本来は全ての槍を正面に向かって飛ばすとか、そんな感じで運用していたのだろう。
騎士がとった方法は、騎士から見て右に向かって走り出すことだった。飛んでくる槍が全てカースウエポンだと判断したことが原因だろう。命令をミスすれば、ぶつかったり方向が単調になる。それを狙った。避けるときに左右ではなく、前後に動くことはできない。攻撃範囲が広いことから、今の状態であれば互いに邪魔をする場所にはいない。失敗する確率は0%に近い。
1番いい結果は、潰しあってくれること。2番目は武器同士が邪魔をし攻撃方法が絞られることだ。カースウエポンならその狙いは成功し、左右の槍が1直線上になりたまにぶつかったりも起きていた。そして、上下のやりも飛行時間が長くなることで合わさり、攻撃方向が2種類になっていたはずだった。
だが、婆娑羅が使うのは自分で操作するタイプの槍だ。この予想は外れてしまった。ゆっくりとしたカーブを描きつつ、槍同士は一定距離を保つ。騎士は横目で槍の位置と方向を確認した後に、婆娑羅の方に近づく。もちろん殴るためだ。
残っている槍の半分を残し(全体の4分の1)それ以外の槍を騎士に飛ばした。これで騎士を前後で挟む形での攻撃になる。数の少ない方の槍に対し、手刀で斬撃を出す。前方に飛んでいた槍たちを弾き飛ばしたのだった。折ることはできなかったが、吹き飛ばしたことで道はできる。その空いた道に向かって再び走り出すのだった。
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