第1080話
ずっと強化をしていたいと思うが時間だ。時間は永遠とある。ゆっくりと強化していこうか。大学の方に戻る前に親に紹介しておかないとな・・・。いろんな反応があった。
父親は目をキラキラさせていた。やはりロマンや厨二感溢れるかっこよさに惹かれたのだろう。母は少し、ひいているようだ。流石にアンデットということもあり、忌避感があるようだ。灰狼は、その骨を食べたそうにうずうずし、雪月花は何も反応を示さない。
スケ3の方は外に行こうとしていた。ユニークフルーツトレントに手を当てていた。ユニーク同士で何か通じるものがあったのだろうか?雪月花のはらはぷにぷにしている。贅肉という名の欲望を溜め込んだ姿だ。寝ているその腹をもちもち触っていると猫パンチをもらってしまう。優しくフワッとしたものだ。
これ以上は許さないと言ってそうなものだが、気にすることなく続ける。そういえば灰狼が進化しているのか?毛の色が黒に変わっている。灰狼のままでよかったのか?名前を変えていないのだから気に入っているのだろう。色や体の大きさで名前を決めるのは良くないか。
「進化させた?」
「させたよ。灰狼とスライムだけだね。雪月花とゆっきーは、外に出ないから進化はできてないかな?」
ユニークフルーツトレントにいつの間にかゆっきーとあだ名がつけられている。
「職業とかは?」
「灰狼の方は、黒闘狼(ダークファイターウルフ)だね。闇魔法を取らせてから進化させた感じかな。絶対に正当な進化じゃないと思うよ」
「武器を咥えて戦う?」
「もちろん、短剣を加えて戦うよ。正直大剣がよかったんだけどね。バランスの悪さで戦闘にならなかったんだよねー。あとは爪に装備をつける感じかな?今の流行りは、召喚獣やテイマーに武装させて戦うことが流行りらしいからね。その試作品を装備している感じ。これが写真」
その装備をつけている写真を見せてきた。前足の2本に鉤爪がつけられているような感じだ。それで引っ掻く攻撃もできるだろう。爪が使えなくなったことでしがみつくことはできない。まあ、牙が使えないのだからしがみつく必要はなくなった。だから、この装備に変えたのだろう。
「スライムの進化は?」
「マジックスライムかな。いろんな魔法を覚えさせているところ」
「そういえば、動画投稿の方は順調?」
「順調に伸びているかな?あとはなぜかコラボ依頼が来るようになったことかな?コラボとかする気ないでしょ?だから拒否している」
さすが父親だ俺のことを理解している。
「まあ、原因は知ってるんだけどね。」
スマホでぱぱーっと調べ直す。そして、スワイプをし止めたところを俺に見せつけてくる。
「あー」
王子の動画に出たことが原因のようだ。そこからバレて、コラボが来るようになったようだ。
「そういえば、企業からうちに来ないかとかの誘いあったけどどうする?」
「名前とかの変更は?」
「顔を出しているから、そのまま継続かな?」
「保留で3ヶ月後に返事しますって返しといて」
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