第37話
今回の毒の効果はというと・・・、何も起こらなかった。少し離れていたので、近づいてくるのを見守っている。だが、5歩ぐらい進んだ時だろうか?急に倒れた。もしかすると遅効性の毒だったのかも知れない。動いたことにより、血液の循環が速くなった。そのせいで、心臓まで毒が届いたのだと思う。
やはり即死だ。
「毒って戦いやすいな」
麻痺を引くことができれば一方的に戦うことができ、混乱を引けば、同士討ちが起きる。次は錬金術師か、薬師かな?毒を作ることができればいい。だが、問題になるのはその管理だ。今回は武器から毒が出てきた。そのおかげで、自分には効かないという効果がついている。だが、問題なのは自分で作った毒は自分に効いてしまうのではないか。そう思ってしまう。
ステータスに満足するまでは鍛えるつもりだ。それが終われば、生産職を経験してもいいのかも知れない。
そんなことよりもコボルトを片付ける。2体の連戦だ。いつも通り、隠密攻撃の威力が上がる短剣で首を切る。そのまま、もう一方は足を切っておく、こうすることで合流され人数不利になることがなくなる。ダラダラと血を首から垂らしている方に近づき、気力を込めて殴る。一瞬にして圧力が加わったため、首からの出血の量が一気に増えた。さらに頭まで血が回っておらず、倒れたままだ。
もう一方に対峙する。足を引きずりながらも近づいてこようとしているが、なめくじよりも遅い。そのまま、顎を蹴り上げる。そして体が浮いたところに横蹴りを入れる。頭から吹き飛んでいったコボルトは、木にあたり頭が潰れ血が飛び散っている。
死んでいることは確定だ。ゾンビも存在するのだが、もちろん死体のため、心臓が止まっている。そのため、頭を潰すか光魔法や聖魔法を食らわせることで倒すことができる。このように頭を潰すことで倒すことができるものは多く存在する。
今からデスレースが始まる。前回と同じ連戦だ。だが、先週と違うところがいくつかある。それは魔力と気力を使うことができる点だ。これを使うことで、スタミナの減少を抑えることができる。残念だが、レベルや筋肉が足りていないと明日が筋肉痛確定だ。
さらにジャベリン系だ。レベル2の魔法よりは、消費が大きいもののその分威力が高い、最もいいのはその貫通力だ。コボルトは素早い分その防御力はゴミだ。骨は相変わらず硬いので嫌いだが。
そのゴミの防御力の前にこの貫通力たっぷりのジャベリンには耐えることができず、そのまま貫かれるだろう。さらにその貫かれた後、別の個体に当たることもある。そうすることで串団子状態になる。こうすることで倒しやすくなるのではないか?
予想通り貫通した。だが、問題なのは貫通したのはいいが、串刺しにならずに突き抜けていったことだ。さらにジャベリン系は細い。そのため貫通すると、ダメージが小さくなる。十分なダメージなのだが、安心して狩ることができると言われても「No」と返事が出てきてしまう。
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