第38話
毒が役に立つと言っても、深くまで行くと役に立つかはわからない。毒無効や半減を持っているものが現れる危険性もある。そのため、スキルを鍛えておくのがいい。だが、楽をしたいのでそのまま戦う。
そのまま狩り続ける。中には爪だけでなく蹴りを使ってくるものも入れば、短剣を使い襲ってくるものもいた。だんだん戦うのが楽しくなってきた。戦闘狂にでもなってしまったのか?
何度もくるコボルトを引きちぎっては投げを繰り返す。もうそこにはコボルトのドロップアイテムで溢れ帰っている。さらに足の踏み場がないことから、戦いにくくなりそうだ。一旦家に帰ることにする。
もう次の階に行ってもいいのかもしれない。次の階のモンスターはなんだと思う?定番であればゴブリン次にコボルトとくれば・・・オークそう答えると思う。だが実際はまたゴブリンだ。さらにそのゴブリンは2体以上確定で行動をしている。さらに追い討ちをかけるように進化個体が現れてくる。それはゴブリンリーダーだ。
主に5体のゴブリンのパーティーに1体は確定で存在している。それが成長をすると、ゴブリンソードと言った近接職やアーチャー、魔法使い系、が現れる。別の階に行くと、罠が張られたりしているので注意が必要だ。
経験値の効率は格段に良くなるが、チーム戦闘に慣れておらず、一人落ちるとそこから崩れてしまう。俺はソロなので何も心配することはないのだが。何やら目から一滴の汗が落ちてきた。口の中に入るとしょっぱい。
今までの戦い方といえば、1体の敵を周りからボコボコにするという戦い方だった。だが、複数の敵に当たるには経験が足りない。そのため、コボルトで経験を積まなければならない。わざとおびき押せて練習台にするといった感じだ。
リーダーが存在することで統率が取れる。だが、裏を掛かれることはない。どちらかというと連携がうまいそんな感想を抱く。今までのゴブリンであれば、見つけたらすぐ詰めてくる。だが、リーダーが現れたことで、見つけてもすぐ近寄らず、仲間と合流し、そこから勝負を仕掛けるようになるのだ。
もちろんリーダーにはわかりやすい特徴がある。それは背が高いことだ。こいつを潰すことで烏合の衆と化す。そこが狙い目だ。だが、他にもゴブリンの進化があると言っていたことを覚えているだろうか?剣士や格闘家などの職業を持ったゴブリンたちのことだ。ここで問題になるのは、戦う時にその個体がいるのかだ。
職業を得たことでレベルアップでのステータス上昇や、レベルでのスキル獲得がある。と言うことは初めてスキルを使ってくる相手と戦うことになる。さらにリーダーがやられても戸惑うことなく、こいつらの指示を聞くことになる。さらに厄介なのは、遠距離攻撃をした際に仲間を盾にすることだ。
一番の問題がそのパーティー編成だ。たとえば綺麗に職業が遠距離、中距離、近距離といったバランスの良いところもあれば、全部近距離というパーティーもある。どちらが人間にとって凶悪かというと全員近距離の方だ。前衛が抑えきれず抜けてしまうことがある。そのことから後衛が前衛のことを信頼できなくなり亀裂が生じてしまう。
悩んでしまう。別の職業のレベルを上げてから、この階層にいこうか。それとも明日から向かうかの2択だ。もちろん収入は後者の方がいい。さらに、スキルブックも手に入る。そうなると次に行くのがいいだろう。ということで明日から次の階層に向かうことに決めた。
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