第473話
白狼のアイスランスが腕に刺さり、そこから凍る。分身体を出し、予備のショットガンを持たせ、突撃させる。まだ肩までは凍っておらず、動かすことができている。そのため、アイスランスを脅威と感じそれを中心に防いでいるところだ。
そのため分身体のショットガンへの警戒は行っていない。ステータスは俺よりも下だが、銃なら武器の性能は変わらない。大人数で使うにはもってこいの武器だ。
背後に立ち、ショットガンを放たせる。この前使っていたよりもレベルが上がり、ショットガンに属性を付与できるようになっていた。その付与する属性は風だ。背中の火は消えているので水を使ってもあまり効果はない。
そして火は、相手の属性でもあることからダメージは少ない。その判断の結果、属性を風に選択した。弾が熊の背中の皮膚を貫く。内部までダメージが入れることができた。血が垂れ落ち、地面を染め上げる。
そんな背中からは骨を見ることができるぐらい抉れてしまった。数発撃つと分身体が壊れてしまった。撃った時の反動でやられてしまったようだ。そんなに反動が強かったか?と疑問になるがステータスが足りなかったのだろうと無理やり納得する。
そのショットガンも、熊公によって壊されてしまった。オーバーキルだ。振り下ろしを銃の上で行い。1発で破壊した。その破壊をしている側面には俺がいる。そして刀を抜刀し、斬撃を飛ばした。腕に小さい傷ができた。
ここで騎士も復活かな?ここからだな。分身体を2つ作り特攻させる。そして使わせる魔法はダークバレットだ。狙うはその足か顔だ。分身体を警戒するというよりはショットガンを警戒しているように見えた。
手元をチラッと見て、ショットガンを持っていないことを確認するとすぐに警戒対象を騎士へと切り替えた。背中に弾丸が当たる。それもブラフにし、俺が拳銃を射程範囲内から闇魔法の屋下を付与した弾丸を背中の傷に当てた。
命令変更だ。分身体が放とうとしている闇魔法をやめさせ、ウォーターチェーンに変更させた。そして、手首同士が結ばれる。ウォーターチェーンがかかったのを確認すると同時に俺は、ダークバレットを足に当てコントロールを奪った。
理由は単純だ。腕が振り回せなくなれば、動きながらそれを振り回すしかなくなる。なら足も奪えば転がるだけだ。そう考えた。
その予想通り、転がった。その目の前には騎士がいる。両手を握り合わせ、それに力をこめ振り下ろした。ゴリッという音とともに、その頭蓋骨は凹んでいる。
撲殺したようだ。そしてドロップは、熊の肉だ。しっかりとパック詰めにされているもので料理方法を書かれた紙もセットで置かれている。これならなんとか料理できるかな?そう思っていたのだが、聞いたことのない食材を書かれているところが何個かあったのが残念だ。
調べて作るしか方法はなさそうだな・・・。
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