第147話

 その後に、従兄弟たちがやってきたのだが、従兄弟の上には称号は何も書いてなかった。だが、問題はその母だ。お局さんと言う称号を受け取っていた。それには笑いを堪えることができず。


「グフッ」


 と笑いがこぼれてしまった。それには気がついているのかいないのかは定かではないが周りをみると口元を押さえている人が何人かいるのでこれはみんな見えているそうだ。おそらく12時より前に寝たのだろう。そのため気が付かずに起きてしまった。


 おせちを食べ終え、メイクへと行ったその数秒後だった。


「ぎゃー」


 と言う悲鳴が聞こえる。おそらくその称号を見てしまったのだろう。大体予想はできていたのだが、自覚はなかったのだろうか?職場でもいつもこんなことをしていてお局と裏で呼ばれるようになったのだろう・・・。お局ババアではなくてよかったね!と言おうとしたのだが、それを察した母が腕を引っ張ってきた。


 さて、何か番組があるかなー?と思ってチャンネルを転々と変える。だが、そのほとんどがニュースになってしまっている。その際に総理が出てきたのだが、その総理の上にも称号があった。その称号は、税金泥棒という称号だった。大方税金で働いているのだが、大した働きをしていないということだろうか?


 その称号は他の人にもついているらしい。そのため不信がったのか、家宅捜索に入っているようだ。その報告が出たらしく、その報道だ。正直どうでもいいのでチャンネルを変えようとしたのだが、リモコンを奪われてしまった。


 家宅捜索の結果、不正をしておりその裏金は手帳として保存されていた。そしてメンバーをも知ることができたのだった。だそうだ。正直、政治になんか興味はないし、期待なんてしていなかったので、別にどうでもいい。前々から税金の合計金額も怪しかったし変わらない。


 会計もグルだし、上に握りつぶされて終わるだけで調べるだけでも無駄だ。握りつぶしの達人とかそんな称号がついてそうだ。過去の人の動画ってどうなっているのだろうか?そう思って動画サイトを開く、その動画の顔の上には何も書かれていなかった。


 過去の動画にはこの機能は追加されていないようだ。それどころではなく、その手帳には過去の総理大臣もこの裏金をしていたと記載されている。今こそテロを起こす時なんかで煽っている人もいる始末だ。もう世紀末は近いのかもしれない・・・。

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