第1208話

 本来であれば、25階層まで行くつもりだったのが停滞したため、ゆっくりのんびりとした配信が行われた。そして、帰り際にマネージャーにどうすれば25階層まで行くことができますか?と確認を取ると、もう俺たちは行ってもいいらしい。なんだ・・・。


 今日の配信は19階層で雑談をしながら魔法剣士のゾンビを殺したり、ドロップをどっちが多く集めることができるのかの対決をしたりと遊びながらダンジョンに潜っていた。まあ、面白くもつまらなくもある配信だっただろう。


 次の階層に行くための試験というのは許可が出なかったものが再度許可を得るためにするものであり、配信を見ながらこいつは次に行っても良さそうと判断するらしい。そのお目にかかることはできていたようだ。配信前に知りたかったな・・・。


 次の配信は4日後あたりに行われる。召喚獣と婆娑羅の戦闘か、規制が厳しくなる前に次の25階層まで行くかのどちらかになりそうだ。もしかすると次の被害者が出た時にはこの階層異常は行ってはならず、強さではなく、時間で許可を出していくようになりそうだな。次の主役は婆娑羅と、召喚獣になる。決定権は無効にあると言っていいだろう。


 4日後の配信どうする?召喚獣と戦うか、25階層まで行くかどっち?そう送った。そして返信は召喚獣と戦うことだった。決戦のフィールドは、10階層の大蛇を殺したところの跡地だ。障害物が何もなく妨害が入ることがないため、選ばれたようだ。


 そして、配信業を始めて1ヶ月が経つ。解放されたのはコラボだった。コラボをするに当たって、運営に聞く必要があるのが欠点だろう。1つはブラックリストに入っている人と配信をしないことだ。過去に重大な炎上をしている人や危ないなと思われている人、そんな人たちがブラックリストに入っている。


 コラボの申請は個人にくるため、そこから運営に聞くという2度手間になっている。それなら表向きは100%コラボしても良いとされている箱内コラボとかにしておけば問題はないだろう。コラボはめんどくさいからしばらくしなくていいだろう。


 配信の案がなくなった時にコラボをすればいいだろう。案がある時には普通に配信をして、ない時には乗っかる方がいいはずだ。他の会社も何か変わることはない。だが、新しい階層に行く人が急激に減ったような気がする。


 企業に入っている人、入っていない人といった多くの人たちが次々と新しい階層を攻略していくた目に動いいていた。だが、その動きがピタリと止んだ。今日配信として次の階層に挑む人は企業勢は0人、無所属は2人と少なかった。今回の事件が影響しているのは確実だろう。配信として攻略するのがダメと言われているのなら、裏で攻略すればいいだろう。


 そんなわけで明日はソロでダンジョンに行ってみようと思う。許可も出ていることから大丈夫だろう。

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