第1146話

 そして、そのトーナメントが終わった。結果は、2位だった。決勝で当たったのがタンクだったと言うこともあり、長引くのと戦闘に時間をかけすぎると殺してしまう可能性があったからだ。少しずつ魔法の火力を上げていたが、殺すことは容易だろう。


 途中でこの戦闘を棄権し、今回のトーナメントは終わった。このトーナメントは年に1回開催され、そこで順位が変動されるようだ。・・・その人それぞれの配信での特徴を見ておかないとな。最終面接に全員呼び出されていく。


「配信者になってみるつもりはないかい?」


 そう聞かれてしまった。一応どちらも行けるようにはしている。しかも興味はある。だが、自分にできるのかが疑問なだけだ。


「配信者をリタイアした時にはどうなりますか?」

「戦闘能力次第では、そのままこっちに採用って感じになるかな?」


 ありだな。配信者とかであれば、やめた時に無職になってしまう。それを避けたいわけだ。


「話す内容を選ぶ時の工夫は何かありますか?」

「困った時にはコメント欄を頼ることだね。話題何かある?的なことを言うと話題を振ってくる人がいるから、その人を頼りに動かすといいよ」


「炎上した時はどうします?謹慎ですか?1発首ですか?」

「個人の判断に任せるよ。本当にやばいやつなら1発アウトのものもある感じだね」


 デメリットが特に見当たらないな・・・。話すか話せないかの不安は、コメントを見ればいいと書かれていた。問題は解決したと言っていい。


「配信のノルマはありますか?」

「週に1回だね」


 ホワイトだ。時間指定ではないため、やりやすいな。


「案件はどのような種類がありますか?」

「色々だね。食品、撮影機器、武器防具だね」


 横のつながりは知っておいて損はないからな・・・。案件があるならある程度信頼されていることにつながる。


「・・・配信者になってみようと思います」

「ゴールデンウィークくらいにここに訪れることくらいかな?あと、戦闘シーンとかある?元々配信をしていたのなら、そのアカウントを使えばいいはずだし・・・。その辺りを準備して、ゴールデンウィークに持って来て欲しい。何か質問ある?」


「このボディーガードの方はどうなりますか?」

「どっちでもいいってのが正解だけど、すれば日給が出る形をとるか。まあ、好きなようにすればいいよ」


「ありがとうございました」


 最終面接が終わってしまったわけだが、・・・どうなるのだろうか?就職できていれば、どっちでもいいかな?正直無職という状況にならなければ別にいい。もう顔?も出ているのだから、自分のアカウントで配信してもいいだろう。

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