第884話
帰り道にカフェで寄り道をし、パンケーキを食べた。そして、のんびりしながら家に帰る。そして問題の水曜日がやってくる。情報がバレるために戦闘を避けたかった。避けるために、周りにいる人に片っ端から声をかけていく。
だが、誰も縦に首を振らない。理由は簡単だ。あの悪魔が暴れ回っていたからだ。一応、周りの人から見れば同列の強さを持っていると考えられているようだ。手加減をせずにボッコボコにする。そうすることで次から戦いたくないと思わせている。
それを俺もすると考えられているのだろう。心外だな・・・。手加減なんてするに決まっているのに。時間稼ぎや、他の武器を試すぐらいだ。それ以外に要はない。刀の戦闘訓練にもならなのだから、基本は普段使わない武器での戦闘だ。そこに本気なんて出るわけがない。
全ての人に拒否され、キラキラした目で見ている存在が1人いる。目を合わせれば、強制エンカウントと強制戦闘が待っている。授業をサボっていると思われるよりかはまだマシだろう。戦力がバレたとしても、それを言いふらさないだろうからな。
言いふらさないよな?急に不安になってきた。付き合いがあるといっても、この授業での付き合いだ。授業外のことなんて何も知らない。今日は特に問題なく勝つことができた。いつもあまり本気を出していないが、もしかすると本気を出させるためにあんなことを言っていたのか?
ポヤポヤの戦闘狂だしな・・・。可能性はあるな。余裕を持って攻撃を対処しているのが良くないのかもしれない。もっと焦った表情で攻撃を受けないとなー。けど、それが原因で負けるのも嫌だ。今のままでも問題はないし、別にいっか。
今日も、守り切ることに成功した。振り上げからの薙ぎ払いに変えた時に、金属を伸ばしてきたのが少々危なかったかな?程度だ。スライム金属での拘束は未だしてこない。してくると思っていたけどなー。勝ちを確定させるにはこの方法が一番だろう。
あり得るのは、11月の学祭でその方法で戦ってくることだ。それまで隠しておき、意表をつくために使う。それなら可能性がある。あとは急に武器を変更することだ。片手剣で振り下ろして途中で槍に変えて突き攻撃をするみたいなものだ。
こっちも成功率が高そうだと思う。上からの攻撃をガードしようとしているのに、やってくるのは横からの攻撃だ。防ぎようがないだろう。出てきていない戦闘方法はこれぐらいか?本番まであと1ヶ月ある。それまでにあいつから戦闘方法の情報を引き摺り出さないとな。
授業後にその参加券が配られた。それに名前を書いてすぐに提出する。今年はどうなるのだろうか?最悪トーナメントよりも何人かのセットを1グループにして、そこから落とし合いをして残った数人をトーナメントに持っていく方が楽そうだな。それぐらい今年は人数が多そうだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます