第228話
そして、夏休みに入る前の最後のダンジョン探索だ。宿題も半分以上は終わっている。というか最近ビキニアーマーでも流行っているのか?成人男性がビキニアーマーを着ているのを見てしまった・・・。複数人だ。しかもサイズ調節が付いているものだろう。ピタッとしているものだ。防御力皆無のそれをよく着るわ。これで、マントとかしていると、女装変態、露出魔おじさんの完成だ。
なんだ?ダンジョンの意志とかそんな感じなのか?女性のを見たいとか?馬鹿だな・・・。とりあえず、オーク肉の確保のため、オークを狩りにいく。順番待ちも終え、扉を開き真っ先に目に入ったそのオークはビキニアーマーだ。いや、お前もかよ!!
しかも恥ずかしそうにモジモジしている。正直気持ち悪い。中着は何もしておらず、素っ裸だ。そのだらけきった下っ腹が出ている。これが筋肉の方だったら・・・。想像するだけで寒気がする。見たくないのでさっさと殺すか・・・。とりあえず、魔法だ。もしそのビキニアーマーに効果があれば、困るのは戦っている俺たちだ。そのための先手だ。
「ファイヤーランス」
気持ち悪いので殺す勢いで放った。だが、避けられてしまった。いつもよりも素早い?目で追いつけるものの、魔法が追いつかない。しかも武器を何も持っていないので攻撃手段が少ない。時間稼ぎか?可能性としては、素早さを上げるバフがあるのか、重量のデバフの代わりにそれをクリアするとバフになるのか・・・。どちらかだろう。殺せばわかるそれだけだ。
刀に抜き構える。そして魔力を足にこめスピードをあげ、首を切り落とした。そのビキニオークは宝箱に姿を変えた。というか装備をつけていないので防御力がカスだ。宝箱を開けると、オーク肉がドンと置いてあり、その横に小さく畳まれたビキニアーマーだ。色は黒色。誰が着るか!!と投げ捨てたいところだが、売れば金になるのかもしれない。
効果は、装備を何もしていなければ、素早さ3倍になる。恐ろしいほどに強い。これがビキニアーマー量産の元か。攻撃を受けなければ防御力はいらないか。理解はできる。理解はできるけどそんな度胸はないな・・・。1人がつけると連携をするため、全員がつけなければならなくなる。
パーティー全員がビキニ集団か・・・。想像したくないな・・・。テンションが落ちたことにより、その足取りは重くなっていた。まさか、これが狙いか!?
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