第915話
火曜と水曜の授業が終わり、バトルロワイヤルが行われる。正直、去年の参加者は無しとかそんなことをしてくれても良かったと思う。順番待ちという長い時間が生まれてしまい、正直言って暇だ。昼からこの前哨戦が行われている。
3回目というなんとも中途半端な順番だった。試合が早く終わるのかもしれないし、長引くかもしれない。・・・だるいな。同級生のメンバーであれば、その中で仲の良い人がいて協力関係とかを築いているのかもしれない。いっそのこと全員がライバルなのだから、協力しないとかの方がありがたいな・・・。
バトルロワイヤルの方法は、リング外に落ちると即アウトになる形式で行われる。それ以外なら別に問題はないようだ。リングの広さは25×25の広さだ。10人入るには狭いが特に問題はないかな?さて俺の番がやってくる。
持っている装備は、ほぼ確定で吹っ飛ばすことができるハリセン(ネタ武器だ)だ。要するに全員リング外に出していけば良いってことだ。なら戦わず弾き飛ばせば良いだろうというのが作戦だ。簡単に壊されないように、耐久値上昇の付与と魔力を通し防御力を上げる。
開始の合図がなる。一番最初に狙うのは、体が重たそうな重戦士からだ。斜め45°下に向けてその頭を殴る。地面に弾かれることになったが、体の全身が地面についた。その寝転んだ尻のところをケツバットで吹き飛ばしていく。それを数回することで場外に持っていくことに成功した。
残り8人だ。一応死ぬような攻撃は禁止だが、死ぬ寸止めを受けた時に再び立ち上がることは禁止されている。そうなれば殺すしか方法は無くなるからな。今回は遠距離武器を使う人は不利になってしまうな・・・。
近づきやすい状況で、戦うことが強制される。前衛がいないため、魔法を撃つ準備をすることができない。まあ、本番でも守ってくれる前衛がいないのだから、落ちていても問題ないだろう。そんなわけで戦っているところに水を刺そうとしている魔法使いをハリセンで地面に叩きつける。
5mもの距離を下に落ちる力がその細い足にかかる。だがその力に耐えることができず、簡単に折れてしまった。弱いな・・・。次は2人がかりだ。最初予想をしていたように同盟を組んだ奴がいたようだ。アースボールを作り出し、バットのように振る。スイングの力は換算されておらず、当てるだけで5mは飛ぶ。受け止めた時にどうなるのかの実験だった。さすがはネタ武器だ。
現実世界の常識(物理法則)をガン無視している。受け止めることができず、確実に5mは進み続けるようだ。対処するなら避けるか弾くぐらいだな。そのまま殲滅し、2人に残った。完璧な勝利だな。終わってからルール変更がされた。吹き飛ばす系の武器の使用が禁止されたのだった。
残った人の能力がよくわからなかったが、目立っていなかったが問題ないか。
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